爆笑問題のニッポンの教養:松岡正剛

 この番組はたまに見て、太田光がゲストに関係なく自分語りするのを「またかよ」と思いながらも、どこかしら太田には同感できる素地(SF……、カート・ヴォネガット好きだとか)があるので、ついつい見てしまうこともままあって。いつだったか、「歌詞も無いクラシック音楽に人間の感情が動かされるのは不思議だ」とかなんとか言ってて、それはそうだなとか思ったりとかしたっけな。
 昨夜のゲストは松岡正剛であって、たまたま『空海の夢』を手に取ったことによって仏教に関心を持ち、そのあとに鈴木大拙というすごく面白いところへ至るきっかけになってくれた人であって、無学の俺にはたいへん勉強になるところがあるような気がする。……のだけれど、どっかしらうさんくささのようなものがあって、昨夜テレビに出て動いてしゃべる姿をはじめてみて、やっぱりそんな感じで、またそれが面白いと思ったのであった。それで松岡さん、やはり編集者なのか聞き手にまわって爆笑問題の話を引き出す感じなのかな、と見せかけて、ずいぶんと関係ない方にボールを投げ返して言いたいこと言ってるよう。しゃべり勝ってた感じすらあったかな。太田の自分語りではカポーティの『冷血』かな。そんなところで。