ミスターピンク&アンミツ来る

http://keiba.radionikkei.jp/news/20051215K03.html

来年1月から、内田利雄騎手(旧宇都宮)、安藤光彰騎手(笠松)の2人が期間限定で南関東地区で騎乗することが正式に決定した。これは南関東地区が、通算2500勝を挙げた騎手に限り、また南関東4競馬場で各年度1人ずつに限り、2ヶ月以内という期間限定での騎乗を認めているもの。

 この制度に関してはしばらく前に南関のサイトで見たが、さっそく来年一月からという話。俺は正直、さまざまな問題を抱えている地方競馬にあって、この制度にどういう良い点があり、悪い点があるのか評価するだけの見識はない。ただ、騎手はもっと自由に行き来できるべきだとは思う。その点で、所属競馬場の消滅という悲劇がきっかけだったとはいえ、内田利雄の「地方初のフリー騎手」という立場は応援したい(俺が競馬場に足繁く通った時期とも重なり、俺にはベラミロードの印象が強い。及川サトル伝説の「セクシーセクシー」TCK女王盃もよかったが、なんといってもタイレコードを叩き出した東京盃だ。目の前でミスターピンクの派手なアクションを見たっけな)し、一時の受け入れ先だが、南関が名乗りを上げたのは評価していいのかとも思う。
 それになんだろう、鞭一本持って全国の競馬場をさすらう凄腕というのはかっこいい。逆に、それこそ地方の腕っこきだぜ、という感じがある。しかし、実際にさすらっていたのはカウンテスアップみたいな馬であり、騎手は違う。そういえば、この手の問題を語るにあたって重要な人物であるところの安藤勝己は、はじめ南関東への移籍を望んだが、突っぱねられて免許制度に大きな疑問を抱いたのではなかったっけ。より腕のある騎手は、より上のステージへ。若い奴は下で腕を磨く。外国とかもそんな感じでしょ。そんなのがいい。
 とはいえ、これはもう単なる一ファンの妄想で、制度も各地方競馬場の力関係も、そして何よりJRAもいろいろ混ざり合っていて、このあたりはなんだかわからない。スターに出て行かれる方にしたらそれはたまらない。レベル=魅力でないにせよ、たとえばずっと新馬戦と未勝利戦だけやってる競馬場からは足が遠のこう。うーん、でもなぁ。なんだろう、何かうまい手はないのか。個人的不況で馬券もろくに買えない俺が何も言えないのは確かなのだが……。