地震で動じないように

goldhead2006-02-02

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060201NTE2INK0601022006.html

 約4時間に及ぶ長時間の運転見合わせについてJR東日本は「当社の地震計が運転中止の数値を示した地点が横浜市を中心とする神奈川県内の広い範囲だったうえ、東海道線横須賀線京浜東北線横浜線の4線の線路を同時に調べる必要があり、点検に時間がかかった」と説明している。

 雨はもう止んでいたと思う。鉄橋の上で、上り電車がゆっくりとストップする。なんという光景の違和感。また、誰かがミンチになったのか。あのときは、判断を迫られ、歩かされた(id:goldhead:20051214#p1)。俺はその時間、下り電車に乗っているだろう人にメールする。やはり、止まったらしい。地震で、止まったらしい。
 部屋に帰る。NHKでは地震の様子を伝えている。最大震度を記録した一方は、横浜市保土ヶ谷区。電車の中の人からメールが来る。途中の駅まで着いたが、復旧の見込みがないから代替輸送を駅員がすすめたという。それほどの、地震だったのか? 歩いていた俺は、まったく気づかなかった。
 点検作業に四時間。代替輸送で帰った人は、徒歩と京急とバスを乗り継いだ。さすがに赤い電車は強いな。しかし、点検に四時間。しかし、駅員が代替をすぐにすすめたというのは、これは想定の範囲内
 電車が止まるのは仕方ない。安全のために点検するのも仕方ない。それにたまたま引っかかったら、自分の悪運に悪態をつきはするが、JRを責めたりはしない。しかし、情報が足りないと思うことがままあって、その時には文句を言いたくなる。地震は想定外だろうが、点検に掛かる時間は、その時々の作業員の数や箇数を勘案すれば、それなりに弾き出されるんじゃないのか。もちろん、見込み時間のノルマのために点検がおろそかになってはいけない。しかし、うんと多めに見積もって、ちょっとは判断材料をいただけませんか、と思うことがある。
 しかし、その点について昨日は対応が早かったようだ。「復旧の見込みなし」の旨をすぐに伝え、振り替え輸送をすすめたという。帰宅の人々は、文句も言わず默々と歩き、帰っていったという。地震の国の静かな人々、俺も地震が来たら黙って死ぬ。