ワールドカップ:エクアドル対コスタリカ

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/w/match/template.html?id=18
●昨日の世間話。
相手「今日はどことどこがやるのかな?」
私「エクアドルコスタリカですよ。エクアドルって知ってます? ホームスタジアムが標高3,000mとかだから、相手チームがばてちゃって、それで勝ってきたみたいっすよ。でも、ドイツって平地ですよね」(←雑誌の受け売り)
相手「へえ、それじゃ強いんだ」
私「……? いや、高地だとアドバンテージあるけど、平地だから」
相手「だって、高橋尚子とか山でトレーニングするじゃない」
私「……!」

 というわけで、雑誌に書いてあること丸のみではいけないと思った次第。なるほど、酸素の薄い高地で強いチームは、平地に降りてきたら超強くなる。そういう見方もできる。低酸素トレーニングは最新のスポーツトレーニング方式だし、なによりドラゴンボール世代の俺がそれを見逃していたとは、いやはや。雑誌で評論家が「ドイツは平地だからね」などと書いていたから、高地→平地をデメリットとしかとらえられなかった。いくらサッカー知識がないとはいえ、まったく無思考ではいけないと思った次第であった。
 ……とはいえ、南米予選においてエクアドルはアウェイで1勝2分6敗とさんざんの成績。おまけに、その1勝も同じ高地のボリビア相手だったというのだから、「平地ではどうか?」という前評判はまったく当然のものなのだけれど。
 まあ、それはそうと、俺の中で勝手に「低酸素高地トレーニングで鍛えられた戦士たち」となったエクアドル。この試合はエクアドル応援というスタンスを取ることにした。本来、どっちが南米で、どっちが中米かもわからないような組み合わせだったのだけれど。
 で、試合開始。最初の最初はコスタリカのペースだった。ドイツ相手に互角にやり合った実力はだてでないのか。と、思ったが、こちら(もう、「こちら」気分)も初戦で対抗印のポーランドを撃破したエクアドル。あっという間にペースを支配。最後まで完封という感じ。
 チーム名みたいなバレンシアに、芦毛種牡馬みたいなメンデスという両サイドがばんばん切れ込んで、精度の高いクロスをあげる、あげる。それに、その一段後ろから追い込みをかけるデ・ラ・クルス。そして、それに応えるフォワードのテノリオデルガドの力強さ。いやあ、いいなあ。にわかミーハーも見ていて楽しい。エクアドル乗りで見てよかった、よかった。
 一方でコスタリカは冴えなかった。というか、頼みのワンチョペにボールが回らない。シェフチェンコに回らなかったウクライナのように思えた。日本代表には彼らのような絶対的エースがいないので、こういった苦悶はあまりない(点がとれなくとも「柳沢が」「高原がではなく、「FW陣の決定力不足」となる感じ)のだけれど、はたしてどちらの方が見ていて辛いのだろうか。まあ、そんなエース出てきて、ぜひ比べさせてくれ。いや、Jリーグのどっかのサポにでもなればいいのかもしれんが。
 ところで、意外にもコスタリカに見覚えのある選手がいた。アナウンサーのコメントで気付いたのだが、千代大海のようなごつい外見を持ったロナウド・ゴメス。そうだ、去年の世界クラブ選手権でものっそいシュート見せてくれた選手だ。いやあ、俺のようなにわかが、にわかとにわかのポイント、ポイントで見られるとは不思議な縁。いや、いい選手が強いクラブとどっかの代表にいるのは不思議でもないけれど。しかし、このゴメスの強烈なシュートも不発に終わった。
 というわけで、この試合はエクアドルの完封。何度かあった踏みつけなど、荒々しさもあって好勝負だったように見えた(踏まれた方はたまらんだろうが)。しかし、やはり高地トレーニングはすばらしい。この試合の結果によって、やはり初戦を落とすチームの厳しさを突き付けられたわけでもあるけれど、あるいは今後富士山の山頂付近にでもトレセンを作って、日本代表を鍛えてみるのも面白いかもしれない。ついでにスタジアムも作ってしまえば、鬼に金棒。……って、アジア相手にその必要もないか。いや、それは驕りだな。オーストラリア入ってきて、枠でも減らされた日には、このくらいするしかないのかもしれない。ああ、とにかくこのままトンコロくらって帰ってくるのだけはやめてくれ。がんばれ、ジーコジャパン