オーブントースターを買ったのかい?

 かねてからの懸案であったオーブントースターを購入することにした。かれこれ二年(id:goldhead:20040625#p1)にわたって食パン二枚焼けるだけのトースターを使ってきたが、そろそろバージョンアップしてもよかろうということである。オーブントースターによって、食パン以外のパン類購入の選択肢も広がり、冬は切り餅も楽しめよう。また、出来合いのコロッケなどの加熱に関しても期待でき、とろけるチーズをとろけさせることも可能になる。食パン専用トースターで、とろけるチーズをとろけさせたら、大変なことになるだろう!
 私はとりあえず、アマゾンを物色した。物色するにはアマゾンが限る。そして、売れ筋のこの商品を発見した。
ZOJIRUSHI こんがり倶楽部 オーブントースター ET-SC70-SB
 これはどうだろう。まず、56%オフという値引率に目がいく。これはおそらく最大風速、家電安売り店と変わらないはずだ。メーカーも象印で、私の炊飯器「ローエングリンプリサイスマシーン、あるいは栄光の阪神マイル」号(id:goldhead:20050418#p5)も象印。今のところ私の炊飯器「ローエングリンプリサイスマシーン、あるいは栄光の阪神マイル」号になんら文句はない。最近はもっぱらそうめんとお好み焼きばかり食べて、使っていないが。
 レビューにももちろん目を通す。ん、なんだか情報が錯綜しているな、写真を見てもワンタッチのスイッチなどなさそうだ。ダイヤル一つと書いてある方が正しいのだろう。しかし、どちらにせよ高評価の嵐である。こうなると私も眉につばつけて見てしまうわけだ。騙されちゃいけない、と。
 しかし、しかしである。ここは技術立国日本である。最新技術の水蒸気オーブンならまだしも、ジーっと食パンや餅を焼くていどのこの機械、もう技術的・機能的に完成されていて当たり前ではないのか。定価で6,500円級のものを2,780で買って文句が出てこないのは当たり前ではないのか。まさかこれに裏切られることはあるまいポチ(注:ポチは注文を確定する擬音)。そして二日後に届いた。
 そして、裏切られた。……その大きさに。
 誤解の無いように言っておくが、アマゾンにも象印にも罪はない。まったくない。私は私の愚かさに裏切られたのだ。まったくスペックを、寸法を見ていなかった。そして、届けられたダンボールの大きさに、勝手に腰を抜かしたのだ。「どうせ詰め物ばかりで……」と開いてみたらきっつきつに本体が詰まっていたのだ。ああ、これだけ「奥行き22cmのワイド庫内」など大きさをアピールしているというのに、私は食パン二枚から逆算されるていどの大きさしか想像していなかった。ネット通販に頼り切った生活を見直すべきではないのか。
 そういうわけで、「トートバックに押し込んで帰ればいいや」などというお気楽な目論見は崩れた。ダンボールから取り出したブツを会社にあったヨドバシの巨大な紙袋に入れ、とぼとぼ家路についたのである。重い! 「発送重量:4.00 Kg」は伊達じゃない。指に食い込む紙ヒモの痛み。なんかもう、中村川に捨てて帰ろうかと思うくらい。不法投棄はだめ、絶対。
 かくして我が家に到着したオーブントースター。ちゃぶ台の上に置いてみたら、横にあるトースターと炊飯器を足してもまだ足りない大きさ。電子レンジとかわらないサイズ。この部屋には不釣り合い。これを機に、部屋を模様替えしてしまおうか。
 で、肝心のトースターとしての機能。それはまあ、ここは技術立国日本である。最新技術の水蒸気ならまだしも(以下略)。