さて、帰るか。

 このところのおれさまの仕事はひたすらリライト。ひとさまの文章を読める日本語まで引き上げる。誤字脱字を訂正し、用字用語の統一を心がける。読みやすいよう、切り刻んで順序を変える。内容に疑問があれば調べて書き直す。とにかく、ずったずったに切り刻んで、なんとか形を作る。そこまでの権限を与えられている。何の名前も出ないだろうけど。でも、やっぱり本屋に並ぶ本はそのくらいやらにゃならん。もちろん、この日記はその裏返しで、思いのままにペンでスラスラです。ジェネラル俺です。
 しかし、ネット上には俺よりも文章が正しく、美しく、面白い人がたくさんいるというのに、俺などが俺などよりはるか年輩の学のある人間の文章を切り刻む不思議。若い人間の言葉の乱れを嘆くひまがあったら、あなたたちちょっとは文章を書いてみなさいと、ある年代以上の方々に、そう言ってみたくなる。小腹が空いたので中野の都こんぶを食べたら胃が痛くなった。喫煙の習慣が復活しているが、家での食後に限られる。なにもかも切れてきた。帰ろう。