ああ、桜庭和志

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20060927-00000001-spnavi_ot-spo.html

 HERO’Sなどで活躍している格闘家・桜庭和志(37=フリー)が緊急入院していたことが26日、明らかになった。25日の練習中に体調不良を訴え、神奈川県内の病院で検査を受けた。

 昨日のうちにネット上で噂は見ていたが、ソースは紙面に頼るしかない東スポのスクープらしい。東スポというと嘘八百のイメージも大きいが、ここしばらく買い続けるうち、そうでないものはそうでないということもわかっている。して、購入。やはり紙面内容からは真実としか言いようがないものであり、上のように別ソースも出た。
☆問題の試合の所感→http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20060807#p2
 俺はもとより格闘技に暴力的なものを求めてやまないゲスの人間だ。「これは危ない倒れ方ですよ」目当てといってもいいかもしれない。しかし、本当の本当に危ないのはよくない。地上波に乗らなくなるようになってしまっては、元も子も馬場元子もない。えらく勝手なことを言ってるのはわかるが、そこをうまいラインで線引きしてもらいたい。
 最近、プロレスでグローバル・レスリング連盟なるものができたとか。各団体間で安全面やルール、ライセンスなどで統一基準を作りたい、というのも一つの目的だったかと思う。総合格闘技界も、安全面に関する統一基準みたいなものを作った方がいいんじゃなかろうか。ボクシングにもいろいろと配慮があるという。それでも、不幸な事故は絶えない。絶えないけれど、できるかぎりのかっちりした仕組みが背後にあるからこそ、「危険だからやめよ」という世論はわき起こらない。
 ただ、総合格闘技はどうだろう。人気や話題先行で、素人みたいなのをリングに上げたり、えらい体重差の試合を組むのは日常茶飯事。そしてあの桜庭戦みたいな危険なジャッジ。ひょっとして、ここが一番の爆弾じゃないだろうか。所英男金子賢をボッコボコにすることはしにくくなった。おそらく、関節で秒殺。
 いや、桜庭の話だった。こういう話題、「しっかり治した上で、リングでの雄姿を再び見たい」などと締めるのが常道だろうけど、どうにもそう書く気もしない。とにかく、元気な姿をテレビで見せてださい、というところで。
追記:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20060927-00000028-spnavi-spo.html

 検査の結果、病名は「椎骨脳底動脈血流不全」。幸いにしてこれは脳へのダメージから来るものではなく、桜庭の古傷である首に蓄積したダメージによって引き起こされたもの。

 俺は頭っから頭のダメージだと思いこんでいたが、先走りすぎだった。しかし、「幸いにして」なのかどうかわかりかねる怖い字面の「椎骨脳底動脈血流不全」。本人が会見に出ているようなのでひとまず安心だけれども。だけれども大晦日って、本当に大丈夫か? あんまり遠い話じゃないぞ。本人は心底やる気だとしても、周りがストップする勇気も必要。谷川にまともな判断ができるのだろうか。
 で、秋山成勲の相手はどうなるんだろう。やっぱりここはスミルノヴァス? 練習と検査してたら、だな。