無期限と無限の間

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/headlines/20070117-00000016-spnavi-fight.html

秋山に追加処分 無期限出場停止が決定=K-1Dynamite!!

 どうも谷川貞治はじめK-1運営側も、世論……というには大げさだが、格闘技ファンの風向きと風速に気づいたか。だけれども、この追加処分で腑に落ちた、という気にはなれない。はじめに言っておくが、追加が無いよりはマシだ。その点は評価する。ただ、無期限と言われても、「長すぎて期限がない」のではなく、単に「決まってない」無期限に過ぎない。そもそも毎週、毎月興行があるものでもない。これだったらいっそのこと、「一年」とした方がすっきりした。少なくとも今年の大晦日までは秋山成勲を見なくてすむとわかるからだ。それと、どれだけの価値があるのかわからない……などというと真面目に参加した選手に申し訳がないが、秋山はベルト持ちだろう。価値を高めるには、剥奪すべきではないのか。そして、肝心の試合は、明確に「反則負け」とすべきではないのか。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/headlines/20070117-00000017-spnavi-fight.html

「ファンの皆さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。FEGさん、TBSさん、スポンサーの皆さんと力を合わせて、総合格闘技をもっとよくしていきたいと思っています」

 桜庭和志が一緒に姿を見せたのには、正直ほっとするところがある。本当はもっと言いたいことがあるのかもしれないが、いくら勘ぐったとしてもわからないものはわからない。ただ、今回の手打ちで桜庭が「総合格闘技をもっとよく」して行ける方向に進むと判断したのだから、それを信じたいところ。
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 ところで今朝買ったテレビブロス、半ページの格闘技コーナーに相変わらずの秋山インタビュー。まあスポンサー企業だし、写真集出しているしだし、この雑誌のカラーに(あまりにも)反してずっと秋山プッシュできていたのだし。それで、今回の記事も骨折だの子供だので、疑惑にはほとんど触れず脳天気なクソ内容。巻頭の松尾スズキの原稿は十二月に書かれているというが、こっちの締め切りはどうだったのだろう。試合後ではあるが、最初の失格記者会見には間に合っていないようだ。こういうところにも迷惑かけとるね。けど、秋山プッシュは自業自得だよな。さて、この妙な雑誌、どうアクションするか見ものだ。
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 いや、しかし、今回の件で、自分ってけっこう総合格闘技など本気で好きだな、と気づかされた。菊田早苗のブログなど読んで、正直胸打たれた。まだ不十分だが、K-1がほおかむりしなかっただけでも、いい方向に向かっていると思える。
 こうなると、ここで汚名(名というより実が汚れていたわけだが)を引き受けた秋山、案外これからの長い総合格闘技の歴史で、やがてユダのようなポジションにおさまったりしてな。それで、「あの事件は谷川・秋山・桜庭の三人によって綿密に計画された、格闘技発展のための自作自演であった。その証拠に、秋山のヌルヌルは聖油のメタファーである!」とかいう異端(id:goldhead:20060407#p4)とか出てきたりな。よし、失業中の秋山、二千年後のために福音書をでっちあげて埋めておけ。そのころにはネットのログなんて残ってないだろうからな。