※メモしておいてアップするの忘れてた。まあいいや。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/200609/30/index.html
■藤本祐介vsアーネスト・ホースト
藤本はあまり好きな選手ではない。谷川などは「当たれば倒れますよ」などと言うが、見かけばかりで倒すパンチに欠ける。見栄えはいいが勝ちきれない、レジェンドテイオーみたいな。武蔵がディフェンスを鍛えたのに対し、こちらは筋肉増強。それでヘビー級戦線をやっていこうという意志と努力は買う。買うけれど試合に華がないし、肉体は宝の持ち腐れのようだ。見ていてもどかしい。ボビー・オロゴンくらいノックアウトしてくれ、と。
で、その藤本とホースト。放送トップがこの試合でいいのか。相手のホースト、あきらかに重め残りに見える。二人とも藤本体型のような。1Rの動きももっさりの始動。一方で藤本の動きはいい。コンビネーションも少ない。2Rもあまりかわらず。しかし、詰め甘い藤本、スリップダウンは奪えども。やはり安心してテレビの前を離れられる試合か。1、2とも藤本優勢と見て3R。このラウンドもいまいち冴えない、が、藤本がクリンチやもつれ合いからコロコロ転がる。時間稼ぎかなにかわからないが、消極姿勢だ。減点だ。とか、思ってたらローで立ち上がれずにノックアウト。ローに対して正直すぎたのかね。いつの間にかダメージを蓄積させていたか。まあ、これもホーストらしさ。
■レミー・ボンヤスキーvsゲイリー・グッドリッジ
離婚つながりか何かの対決。レミー入れ込み気味かと思える気合い。動きもいい。と、フライング・ニー一撃でダウン。こりゃあ、試合止めた方がいいじゃないのかね、という雰囲気。しかし、しばらくすると回復、ガンガン殴りはじめたりして。だからって、微妙なカウントだったと思うけどなあ。レミーは慎重にローなどで対処。グッドリッジには一発があるから、開始後に強引に行ってもよかったんじゃないかとか思う。2Rも同様の展開。追い回すグッドリッジのボディより、ローのボンヤスキーを優勢としたい。ファイナル。開始すぐにレミーの猛攻。左右のパンチにロー、ハイ、膝まであって手強い。目に入ったのかな。レミーが無敵状態にそびえると面白いと思う。
■ルスラン・カラエフvsバダ・ハリ
この試合開始前に「洗濯物を干そうとして窓を開いたら飛び込んできたトンボvs俺」というバトルが始まってしまい(結果はつまみ出しで俺の勝ち)、気づいたらバダ・ハリが泣き顔になってノックアウトされていた。あー、でも、リプレイ見るとダウン後のキックで決まっちゃったようにも見えるな。パンチでのダウンはあったと思うけど。どんなもんだろうね。わからんね。けど、両方とも伸びてきてほしい新顔だけに惜しい決着かもね。追記:ダウン後のキックよりも、肘が入ったという抗議だったらしい。俺も見えてないね。
■武蔵vsハリッド“ディ・ファウスト”
今日の東スポによれば、グランプリ賞金で屋久島に武家屋敷を建てたいという武蔵。そりゃK-1は日本生まれかもしれないし、日本人として日本人選手が活躍するのはうれしいが、あやしげな判定を見せられるくらいならいらないよ、と思う。で、いきなり1Rから金的、て、武蔵が悪いわけじゃないが。1R、ファウストのパンチ有効かと思えたが、終盤では武蔵のローがいいか。互角ないし武蔵優勢。2R、武蔵のローにファウストいやがるそぶりもあるが、中盤以降になると武蔵の動き鈍くなる。ファウスト、重そうなパンチではないが、確実に削っている様子。クリンチ逃れなど見られ、ここはファウストだろう。3R、完全にファウスト。実況は「手数はファウスト」などと言うが、完全にダメージも食ってる。ファウストはよく見ていて、ガードの透き間からもいいように当てる。面白いように当ててる。武蔵はクリンチャーと化す。……で、何で「微妙な判定」なの? どうして武蔵がガッツポーズなの? 十番手でもガッツポーズなの? で、どこで判定が割れるの? まったくわからない。こういうのを見せられるのはこりごりだ。「武蔵、もういいよ」。
■グラウベ・フェイトーザvsポール・スロウィンスキー
K-1にフィットしたブラジル人極真戦士とデカいポーランド人でオーストラリア経由のムエタイ戦士(今はスイス?)。こういうあたりの対決が好き。でも、1R飛ばされてしまった。左フッククリーンヒットからフェイトーザの時間。なかなかに抵抗するスロウィンスキー。最後にはコンビネーション出すまで回復。でも、完全にここはフェイトーザのラウンド。3Rもフェイトーザペース。しかし、スロウィンスキーも最後までがんばった。スロウィンスキー、創生期、あるいは数年前までなら、一気にブレイクしていたくらいのレベルはないだろうか。
■セーム・シュルトvsビヨン・ブレギー
去年無敵すぎたシュルト。ルール変更と無理使われでどうにもありがたみが薄まってしまった。馬鹿じゃないか。あんくらい強い王者は強いままにしておけばいいのに。で、大型のブレギーとの対決。序盤はブレギーが積極的でペースを握ったかに見えたが、シュルトさんの左のカウンターがつん。さらに左、左で寄せつけず。うわ、こn感じ。やっぱり本大会スタートでスイッチ入ったか。
■ジェロム・レ・バンナvsチェ・ホンマン
おそらく武蔵以上のプッシュを受けているホンマン。こいつがメーンなのか。ジェロムレにボッコボコにしてもらいたいところだが、キモ強いのも確かなようで、どうなることやら。1Rは静かな出だし。つーか、ジェロムレ相手にこのスケール差か。漫画の世界だな、プッシュもしたくなるか。さすがのジェロムレも、やはりうかつには飛び込めない。樣子見の出だし。殴った方が、蹴った方が痛いというような巨体相手だ。しかし、ローキックを食らわせ、顔面にもパンチ。最後の方でホンマンも手を出すが、さすがに手数が少なすぎて、このラウンドはジェロムレ。2R、動きが活発に。ホンマンがごちゃごちゃとラッシュ。キレはないが、モッサリと当たった一撃でもダメージは大きかろう。これは怖い。バンナもいい攻撃をして、ジャンピングパンチまで見せるが、ホンマンが効いた素振りを見せない。判定は……むずかしい。3R、ホンマンは最初と同じくスローモーだが、ジェロムレは疲れが見えてきた。手数はジェロムレ、クリーンヒットの数もジェロムレだが、ホンマンに効いた素振りが見えないのがなんとも。最後には攻撃もあって、ホンマンか……? という迷いそのままにドロー延長。 4R。ホンマンの重そうなパンチが何度かヒット。ジェロムレも負けずに手を出し、足を出す。見た目ダメージでホンマンと取りたいが、アグレッシヴさではバンナ。これもわかりません。……判定はバンナ。やはりホンマン、自分からどんどん行かなければ。しかし、バンナが大きな敵に立ち向かう構図というのは珍しい。ホンマンは使いようだ。
まあ、こんなもんか。正直、ミドルその他に比べると、もっさり&見飽き感もあるけれど、これはこれということで。決勝ではシュルトさんを応援したいと思う。