走れ、タカハシナオコ

http://www.nikkansports.com/sports/f-sp-tp0-20061120-119336.html

 19日の東京国際女子マラソンで3位に敗れた高橋尚子(34=ファイテン)が20日、来夏の大阪世界選手権出場へ向け、選考会再挑戦を視野に次回マラソンを決める方針を示した。

 昨日の、というより去年の同レースを思い出そう。俺は不覚にも高橋さんの走りにぐっと来てしまったのだ(id:goldhead:20051121#p1)。だから俺は、今年のこのレースも、スタートから最後までしっかり見たのである。ガンプラを作りながら(ジム寒冷地仕様)。
 レースは中盤から一騎打ちの様相(ラビットがいるので、画面的にはしっくりこなかったが)。それで、ずっと土佐礼子をマークする高橋尚子、帽子とサングラスで表情もわからず、キャサリン・ヌデレバのように無気味じゃないですか。いつスパートするのか、これは見物と思いきや、帽子を脱ぎ去った高橋の隙をついたのかどうだったのか、土佐がスパート……。そのままQちゃんに追いかける余力もなく、最後はマイペース追走の日本人選手にも抜かれて三着。素人なのでわからないが、「やはり年齢か……」などと思う。
 が、レース後の会見では、持病悪化を告白。また、解説などによると、土佐がスパートしたというより、高橋が逆噴射した、ということのよう。うーん、どうだろうね。素人の残酷な目から見ると、やはり調子としては下降線なのだろうと思う。しかし、怪我、アクシデントのせいにしたい。これは、あらゆるスポーツで、名選手がたどる道の一つ。他の道としては、周りが「もったいない」と思う段階で退く、というのもある。どちらがいいとは一概に言えない。自らチームを立ち上げるといった、高橋尚子の挑戦、好きなだけやらせればいいとも思うが。
 ところで、この中継はよかった。増田明美はもちろんのこと、メーンアナウンサーも含めて。ともすれば高橋一色になりそうなところ(それはそれで仕方ないくらいの人気者ではあるが)、ほかの選手やペースメーカーにまで言及する気の利きようだった。ジムを組み立てながら、そう思った。
※ところで、世界選手権の出走権利獲得のための条件に違和感を覚えた。タイムが条件になっていたのだけれど、タイムなんて、その日の条件によって変わってくるもんじゃないのか、と。現に昨日は、かなりの降雨と寒さで、いいコンディションには見えなかったが……などと馬場条件を気にする競馬ファンの俺は思ってしまったが。「タイムは気象条件にあんまり左右されない」、「そもそも条件タイムがかなり低め」などという理由があるのかもしれないが。