カンニング中島の死

http://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20061220-132961.html

 人気お笑いコンビ、カンニング中島忠幸(なかしま・ただゆき)さんが20日午前、白血病ウイルス性肺炎のため都内の病院で死去した。35歳だった。

 訃報が続く。この件には驚いた。ついこないだ、来春復帰との話を見たように思う。
 ここのところのカンニング竹山の露出はかなりのもの。ただ、コンビのことは知っていても、ピン芸人として認識している人も多いかもしれない。しかし俺は、初めて見たときの印象が強く、おそらく竹山の望むように、「コンビの片割れ」として見ていた。
 初めて見たのはテレビ朝日深夜「虎の門」。おそらく、カンニング自体が大きな放送に乗ったのも、そのときが初めてではなかったか。とにかく“売れない芸人”としての怒りを爆発させる竹山と、それに突っ込むというかなだめるというか、とにかく飄々としていた中島。目立つのは竹山だが、もはや弁当屋だかの副業の方に期待されているというキャラの中島が、それを引き立てていたと思う。よい組み合わせと思った。その後、かなり売れていったのは、ちょっと意外でもあった。何せ、売れない芸人キャラだったのだから。うまいことマジギレにシフトしていったのだろう。
 さて、今後、竹山隆範はどうなるのだろう。彼の相方思いはセメントに見える。テレビを見ている人間も悲しく思う。思うけれど、彼はお笑い芸人で、さらには汚れだ。カブトムシさいとうであり、アナル姉さん(id:goldhead:20051007#p1)の世界の住人だ。もし、萎えないでお笑いを続けるならば、悲しませずに、笑わせなければならない。残酷だが、そこに芸人の悲哀があり、魅力もある。それに、きっと、天国の中島も、笑いの神さまに相方のことをお願いしていることだろう。そういう律儀な人に見えたよ、さようなら。