ああ麗しのハンカチ世代

http://www.nikkansports.com/baseball/f-bb-tp0-20070301-163629.html

マー君、卒業おめでとう!楽天のルーキー、田中将大投手(18)が1日午前、駒大苫小牧(北海道苫小牧市)の卒業式に出席した。

 私はかつて斎藤佑樹投手の進路について、プロ入り支持派でした(id:goldhead:20060907#p5)。「せいぜい早慶戦でも盛り上げて、エリートどものセックスのエサにもなってください」(id:goldhead:20060913#p3)とまで書きました。しかし、あっさり前言撤回いたします。ハンカチ王子様は進学してよかった、と。
 その理由の一つが、キャラが完全にプロ向きだった“マー君”。老将・野村克也との組み合わせも面白く、耳目を十二分に惹きつけられる存在です。もちろん、実力だって十分期待できます(チームがチームだけに、成績がついてくるかはわからないけれど)。このマー君が注目される以上、ライバル的に同世代の大嶺祐太(ロッテ)が取り上げられるのも良し。
 もちろん、その影には世代主役ともいえる王子がいるというわけで、あっちも、こっちもという形になる。これがいい。一人への一極集中は、決して悪いこととは言えないけれども、ポシャったときの反動なども大きいわけです。その点で、この世代の群像ともなれば、いろいろな保険もきくし、あるいは新キャラ登場だってある。そういう意味で、一番の注目株が大学へ、というのは実にいい按配ではないでしょうか。六大学野球も注目されるだろうし、中には新ライバル、新スターが出てくるかもしれない。プロ野球だけ栄えても、根っこがしっかりしていなければいけない。そこで、甲子園に比べるとやや注目低いものの、かつてはプロ以上に人気があったといえる大学野球の復活。これは悪い話ではありません。
 そういうわけで、さすがに王子の考えることは違うといわざるをえません。そのまま違いすぎて、大学卒業後いきなり教員になったりするのも、まあ、それはそれで……って、大リーグ行きを心配した方がいいか。いや、大リーグ行って何が悪い、世界を舞台にしたハンカチ世代の……って、やっぱりハンカチ世代はよくないと思います(id:goldhead:20061226#p1)。