池崎“The Expert Mode”祐介

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新人の池崎祐介騎手、4日間の騎乗停止

 新人一斉デビューの週に騎乗馬が無く、一週遅れでやっと乗れたと思ったら、今度は二戦目で騎乗停止処分。デビューの週にふと思ったこと(id:goldhead:20070302#p6)だが、やはり彼は一人で難易度エキスパートに挑んでいるようである。
 現実をゲームで例えるのはおかしなことだろうか。ゲームが現実の幾ばくかを取り込んで作られている以上、他の何ものかよりも、それについて現実の例えを映し出す可能性があるというのは、何らおかしなことではないと信じる。
 ではイージーモードをプレイしているのは誰か。池崎の同期でいえば藤岡康太。しかし、競馬界最大のイージーモードといえば、武豊をおいてほかにはあるまい。しかし、勘違いしてはいけない。イージーモードをプレイしているのが初心者や下手くそとは限らぬ。それは関係ない。武豊は超エキスパートの実力がありながらイージーモードであったが故に、競馬の歴史に大きく名を残す騎手になりえたのである(今はもう、おおよそやれるべきことはクリアし、次のスペシャルホースの出現を待って平場のレースをパスする‘飽き始め’モードである)。小島太一の名を出してさらに説明する必要があるだろうか。また、藤岡弟の実力もまだわからぬ。また、池崎騎手の実力もまだまだわからぬ。
 イージーモードを嫌う人も中にはいるだろうし、イージー、ハード関わらず実力だけを見る人もいるだろう。とはいえ、見え方もさまざまなので、モードと実力の問題はいつもついてまわる。とはいえ、ハードモードを苦労して乗り越えてきた人間に温かいのは、おおよそ洋の東西を問わぬと信じる。ゴールデンボーイにはゴールデンボーイの、いぶし銀にはいぶし銀の輝きがあると信じる。
 ところで、私の応援する宮崎北斗の先週成績はどうだったか。また単複を買ったのだが。こちらのサイトで確認してみる(http://www.k3.dion.ne.jp/~yagi/record.html)。むむむ、9人気で4着。惜しい。しかし、これがゲームなら15人気で7着も含めて友好度や好感度が上がる結果である。むろん、現実はゲームのようではないが、ゲームは現実のようなものである。東スポによれば、若手の伸びぬ関東で新しい試み、すなわち、三厩舍ほどが協力して一人の若手を育てようなどという動きがあるという。所属厩舍とその友好厩舍のグループである。これもまたゲーム的であり、どの騎手もいずれスタッフロールが見えるくらいのクライマックスに到達することを願う。願っても、かなえられるのは数人なのだけれども。