昨日の那須野巧投手の契約金の話（id:goldhead:20070411#p2）、つらつらと考えていくに出てきたフレーズが「五億円左腕」。そうだ、契約金五億円の左腕で、“五億円左腕”。これって、かなりのインパクトのあるフレーズじゃないか。「アマナンバーワン左腕」、「東都リーグMVP」、「和製ランディ・ジョンソン」（←失敗例多いが……）、なんてのじゃ、あんまりお客さんを呼べやしない。ところが、“五億円左腕”、となるとどうだろう。これはなかなか客を呼べそうなフレーズじゃないか。このニュースを知って、那須野がどんな球を投げるか気になった人も少なくないはずだ。せっかく五億円払っておいて、それが内緒の内緒ってのは、いかにももったいない。もちろん、金が全てじゃあないが、ついでに活かせないのはもったいなかった。
そりゃあもちろん、契約金高騰を抑えるための申し合わせがあったことは承知。でも、表向きは低額にして、裏は変わらずの叩き合いというのでは意味がない。意味が無いどころか、「日本プロ野球の金はこんなもの。それにくらべてメジャーは……」と、逆に日本プロ野球の地盤沈下につながりかねないこと。どうせ叩き合いの垂れ流しやるんだったら、景気よくやったったらよかったんじゃないかって。……いや、どう考えてもそっちの方が破綻まっしぐらか。でも、那須野投手が今後“五億円左腕”にふさわしい活躍をするかどうかはわからんけど、人知れず消えていった五億円選手もいるかと思うと、二重三重にもったいなかったと思うわけだ。そうだ、今からでも遅くない、“六十億円外野手”とか、“三千万円×人数監督”とか、どんどん出していったれや、なあ。
