ひとはときにおどろきのために浦島太郎になりたくおもうかもしれない

http://mlb.yahoo.co.jp/japanese/headlines/?id=2244935&a=1077

岡島にAロッドも脱帽、「彼を称賛してやってくれ」

 岡島秀樹が、レッドソックスの抑えとして登板して、ヤンキースのAロッドらを抑えてセーブをあげる。
 ……なんてのは、数年前ならランダム生成されたテキスト上のことだったと思う。巨人の二番手、三番手として登板しては、相手チームファンから歓声が上がる、あのころの岡島はなんだったんだ。
 ……なんて書いていると、「岡島が精神的に脆いタイプで、カーブがストライクゾーンに入らなければその日の調子最悪で、簡単にめった打ちにできる程度の投手」だとか思ってるのは、世界中で俺一人、俺の妄想でしかない、というような気にもなってくる。が、たしかそうだったと思う。タイムマシーンで俺がそのころから来たら、今の俺が妄想扱いされるだろうと思う。はず。
 というのもやっぱり、そのころの岡島がいきなりワープして今の岡島になったわけでもなく、日ハムでの活躍などの経過も見ているから、あんまり違和感ないのかもしれない。そうなると、今後の活躍次第では、弱かった岡島の印象など片隅においやられたりするかもしれない。あるいは、数字を分析してみて印象よりずっといい投手だ、というような結論が出るかもしれない。それは誤りではないだろうが、だからといって、歴史の中に岡島がひ弱なボーイだったころが無かったわけではない。そのときの見方、そのあとからのそのときの見方。「時」というのはいかにやっかいか。