土佐礼子の走りには泣けた

http://www.nikkansports.com/sports/athletics/2007/f-sp-tp0-20070903-250919.html

 TBS系で2日朝放送された世界陸上選手権大阪大会女子マラソンの瞬間最高視聴率が、関西で41・3%、関東で37・7%を記録したことが3日、ビデオリサーチの調べで分かった。土佐礼子選手が3位でゴールした時間帯だった。

 大沢親分とハリさんでも観ようと思ったら、生放送で走ってるんだもんよ、そりゃチャンネル合わせるよ。もうレース終盤だったけど、先頭集団は団子状態。日本人二人に、キャサリン・ヌデレバとその手下(失礼)二人、中国人二人、そしてリディア・シモン……だったかな。スローペースだったんだろうか、切れる脚の無い選手はここらあたりでロングスパートに入りたいとか、そういう局面。
 最初に応援したくなったのはシモン。TBS感謝祭で走ってるときには感じないけれど、こういう集団に入ると小さいのな。おまけにひとりぼっちだしな。なんとなく頑張れって思うわな。
 でも、最後にはもう土佐応援したわ、心底。いったん引き離されて四番手、普通なら心が折れてズルズルいくところを、うあーって苦しそうな顔丸出しで抜き返したんだから、そりゃあもうたいしたもんだよ。前が競り潰されたというより、土佐の力走と思いたいよ。
 しっかしもう、普通、あんなにうあーって顔になったら、あんまり走れるような気はしないように思えるけど、そういうスタイルなんだろうな。俺にとっては完全な誉め言葉なんだけど、ベアナックルみたいでかっこいいよ、マジで。泣ける激走だったよ。
 というわけで、どうもマラソン、女子マラソンは俺の涙腺を刺激するなにかがあるのかもしれない(高橋尚子でもhttp://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051121#p1)。勝ったヌデレバもサングラスで表情を隠して、いっつもマーク屋みたいな感じ、そう、サトミアマゾンとか思うと、ますます興味も湧いてくる。広く浅く、楽しみの種はまいておく、それが俺の安く生きる方法。