攻殻機動隊のアニメもう一つ

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven [DVD]

　「笑い男」と「ソリッドステート」に続いて、「個別の11人」を。順番は前後してしまったが、まあいいかな。これも先に観た二作に続いて、総集編でありながら総集編感をあまり感じさせないもので、三作中で一番面白かったといいたい。でも、もちろんものすごい量の情報が抜け落ちてるのも確かで、ラストで米帝のCIAを見て、急に少佐がダッシュするところとかわからんよね。
　でも、これはともかく、ビシッと決まってた。アクションから電脳戦、話の適度なスケール、絡み合った意図、武器、兵器、小物。やっぱりなんだ、これらシリーズ、全部見なきゃなって思う。どうやって見るかって目処は立っていないけれど。
　★☆☆☆☆
　しかしまあ、いいよな、はまってしまうよな、攻殻。おかげで、テレビのニュースで「舛添厚労大臣が薬害の隠し名簿について〜」とか、「防衛庁の癒着疑惑が〜」とか見ても、全部脳内で公安9課絡み、電脳戦、……と妄想が広がってたまらん。
　ああ、もっと遅く生まれたかった。電脳の時代に生まれたかった。こないだ、美術館でさ、作品のあんまり聞いたことのない技法について、カバンから電子辞書取り出して調べてた奴を見たけど、ああ、あれじゃ、エレガントとは言えない。しかし、あれだよあれ、あれがもっとさ。スッとさ、なあ。