au157からの電話/W53Hの話

 午後九時過ぎだったろうか八時過ぎだろうか、ケータイが鳴った。着信表示を見ると「157、auお客様なんたらサービス」。とりあえず出てみる。人間がしゃべってきた。気弱そうな男だった。料金コースの案内なんたら。「誰でも割」の話だ。温水でもいいやつだ。そうだ、俺、ちょっと気になっていたのだ、なんか「誰でも割」入れるんかな、俺、と。なんか、加入すると今○○円なのが△△円(ちょっとだけ下がる)になるとか言ってる。俺、「誰でも割って年数契約の縛りのあるやつですよね?」と聞く。「お客様の場合はこないだ機種変更をされてフルサポートコースに加入されましたので、解除料はかかりません。いっさいデメリットはありません」って。「あ、そうなの、申し込めばいいんですかね?」と俺。「私の方で受けつけますので」。「?」、「あ、この電話でいいってことですか?」。「はい」って。
 それで、俺、誰でも割られちゃったわけだけど。でも考えてみたら、なんだ、最初の着信をよく見ずに出ていたら、はたしてどこまで電話を信用できたものだろうか。実際、最初の着信を見ていたのに、暗証番号を聞かれたときはちょっとひっかかったぜ。でも、契約者名言ったらコースと料金言ってきたからな。
 しかしこれ、こういう電話で、たとえば、電話番号と名前だけ把握した相手にかけて、ひょっとしたら他のカード類などにも使っているかもしれない暗証番号を聞き出すこともできそうな。いや、俺もやられたのかもしれない……って、さすがに発信元をauに偽装するようなクラッキングされたらお手上げか。
______________________

 携帯を日立のW53Hに変えて一ヶ月くらい。ようやくキーなどにも慣れてきて、とくに不満点はない。不満点どころか、画面のきれいさには感心しきり。ここまでワンセグケータイが使えるものとは思わなかった。前に使ってたのが、ワンセグ第一号機だったから、差は大きいか。ともかく、たとえば大晦日に試しに録画してみた格闘技の試合なんかも、テロップの字までけっこう読めるくらいのもの。ほか、薄さにも文句はないし(でも、ソフトバンクの新しくていいやつの方が薄いね)、Ezwebもサクサク動くし、まず後悔はしていない。
 ……のだけれど、W53H側の責任でないことに一つ問題。IPATのケータイアプリに未対応。アプリ使わなくても投票はできるけどね、オッズ投票したいときもあるもんさね。