部屋にいるのが怖い

 溜まっている、溜まりつつある仕事のことが心配で、アパートにいるのが怖くなった。もちろん、朝から出社して、午前五時に帰ってどれだけ能率が上がってるのかというと怪しい。だいたいそもそも俺は仕事ができない。仕事というのに向いていないのだ。これがもう、他人にいっさい関係なく、一人で薬袋を糊付けするだけのものだったらいいが、残念ながら今のところそうはいかない。少し単純でない作業に対する集中力がなく、コミュニケーションに至っては、連絡するメール一本の文案に頭を悩ませる。電話は死にたくなるし、よそで人と話していると、急に「てめーら、ばかやろーぶっ殺すぞ!」とかわめきちらしてグンゼのブリーフ一丁で大暴れしたくなる衝動に駆られる(話し相手や話の内容になんの不満もなくても。いずれにせよ、ブリーフを持っていないから大暴れできないわけだが)。だからどうにかして、ぷっつり死ねないものかと思っているのだけれど、なかなか人が死なないのも知っている。なかなか難儀だとため息をつく。