井川もっとやれよ、伝説作れよ

 米大リーグ、ヤンキース井川慶投手が15日、マイナー降格を命じられた。3Aのスクラントンで調整する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000904-san-spo

 どうも井川がメジャーリーグで冴えない。冴えないどころか、現状では使い物になっていないようだ。俺は以前、こんなことを書いた。

 しかし、何よりも「さんざん今まで大物助っ人には煮え湯を飲まされてきたからな」と。ミッチェル、グリーンウェルその他大勢。もちろん、バースのように神と崇められるような選手もいたが、逆も多かった。今、メジャーリーガーが日本人を求めるとき、ちゃんとそれに応えられるとは限らないぜ、お互い様だ! ということ

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20080223#p1

 なんとなくお前らアメリカ人、日本人選手だから当たりと思うなよ、みたいな、そんなのがあったわけ。それで、大枚はたいて日本人助っ人獲ったら、ボール(元広島)みたいだったとか、そんなのがおもしれえなって。
 でも、でもだ、井川とか見てても、面白くもなんともねえや。もっとやってくれ、頑張ってくれ井川って思うわ。このあたり、日本に来るアメリカ人選手を見るアメリカ人のメンタリティはわからんが(そもそも3Aクラスじゃ、限られた人しか知らないのだろうし)、日本野球好きが日本の野球なめられたくないって、少なくとも井川くらいの選手が打ちのめされるのは見たくないって思いが湧いてくる。無論、能力の絶対値以外の適性、練習スタイルから登板間隔、ボールの縫い目、日々の生活、食事など、いろいろの要因が組み合わさっているものとわかっていてもなあ……。
関連______________________

 ところでこの記事(の和訳PDF)は面白かったな、ESPNダルビッシュ有、そして日米野球の今後特集。「まだ‘日本ハムファイターズの区切りネタ’でこんなに字数稼げるのかよ」、「悪くねえじゃん、ハリバートンヤンキース」などという思いもあったが、ともかく。しかし、普通に疑問に思ったのは、ダルビッシュが人種的な問題ゆえにドラフトを避けられたという下り。アメリカ人の目から見たらそういう人種差別はありがちなことなのか、あるいは日本人から日々感じている壁を投影したものなのかはわからないが、ともかくダルビッシュに限ってそんなことがあるだろうか、と。一チームの指名といえども自由獲得枠との兼ね合いなどもあるし、同じ年の涌井秀章佐藤剛士だって単独指名だ。もちろん、プロ野球団の中身や空気など知りはしないが……。それにしても、米プロ野球、ゲームやサッカーをライバル視しているというのも生々しい。日本球界がバラバラだってのは同意するしかない。