横浜松坂屋の終わりとイセザキモール・ワンダーランド

 [東京 24日 ロイター] J.フロント リテイリング<3086.T>は24日、横浜松坂屋における百貨店事業を10月26日付で終了すると発表した。業績が低迷しているほか、本館建物の老朽化が進んでいるためだという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000029-reu-bus_all

 ………俺はついこないだ、こんなことを日記に書いた。

 「一生お前は百貨店でしか買い物をしてはならない」と言われたら、どこの百貨店に通いますか。私は選ぶ余地無く伊勢佐木町横浜松坂屋を選びます。ほかのデパートは敷居が高くて入れません。この日は松坂屋で急須を買いました。常滑焼きで少し大きめ、価格は2,100円でした。一番上の階の、入ってるお店でした。その後、ユニクロとか漫画喫茶とか行った。

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20080524#p1

 横浜松坂屋が消失するということは、俺一生の百貨店を失うことと同義だ。人生から百貨店が失われたらどうなりますか? まあ、別に生きていけるよ。つーか、こっちからパージしてやるさ。そして、こんな風に俺にパージされる百貨店ではない松坂屋は、世間的な百貨店としてのレベルを保っていなかったということだ。さようなら松坂屋、俺に愛されるようでは終わりなのだ。俺のような、ダイソーユニクロブックオフの人間に愛されるようでは。
 そうだ、伊勢佐木町ダイソーユニクロブックオフの街になる。マツキヨとカジュアルハウス306とたちばな書店の街になる。カレーミュージアムすら生き残ること許されず、パチンコ屋になる。エクセル伊勢佐木(松坂屋から借りていたとは知らなかった)も、ウィンズ伊勢佐木になれ……。
 あまり面白くないのは百も承知だ。しかし、これはすでに始まっていたことで、もう終わっていることなのだ。もう伊勢佐木町にはメリーさんもゆずもいないのだ。すべて失われて、均質化していく。黄金町が浄化されたように、やがて寿町も浄化される。寿町もフェリスのある山の上も同じ街になる。関内も関外も同じ街になって、みんなのっぺっぼうになっていくのだ……!
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