これは夏バテじゃろか

 夏に暑くてしんどいとかだるいとか、ああそれは当たり前のことであるのだけれども、どうもここのところの体調悪化はそれの本格的な、症状としての夏バテといったあたりの、ちょっとどもならない心身のバテ具合に起因するものではないかという気がし始めている。昨夜もバテのために冷房をつけたり消したりしながらなんとか早く寝てみれば、朝目覚めるのが五時頃という早さであって、そこから目覚めるには早すぎるしまた本をめくったりしつつ二度寝するのにも時間かかって、やはりどうも身体に力が入らず、笑ってしまうくらい動きもおそく、一時間半遅刻することにした。身体に力が入らず、どうも頭もぼんやりして、立ち上がることも走ることも自転車を漕ぐこともできるけれども、普段の半分以下の低速運転にしかならず、あるいはこれが老いた人間の身体と世界かなどと想像する。父方の祖父は長くパーキンソン病を患っていて、祖母が還暦を過ぎて運転免許を取得したのは、祖父を江ノ島の海の浜辺まで連れて行ってリハビリさせるためだったかと思う。パーキンソン病が遺伝するのかどうかもしらないし、まさか自分が発症したとは思わないが、自分にとって身体の自由がきかなくなるということは、祖父の思い出に直結しているのだ。とりあえず肉を食ってみようか、幸いなことに食欲の欲と呼べるような元気もないが、食することについては少しばかり腹の調子が悪いくらいで、アメ公のヘヴィな肉料理だって食えそうな、そんな気はしてるんだぜ……。