俺の好きな映画ベスト5

 唐突に人生を見直す気がしているので、また順不同で好きな映画を5つ挙げてみる。こちらはDVD、ビデオによる鑑賞を含む。というか、劇場で見た映画というとその総数で10本くらい。もちろん、DVD、ビデオでそんなに多く観たわけでもなく。
○『1999年の夏休み
○『ビッグ・リボウスキ
○『櫻の園
 ……うーん、3つだ。いや、他にもいくつもある。ベスト5に入るだろうと考えたくなる映画はたくさんある。ありすぎるのだ。ただ、アニメから1つ、ポルノから1つ、などという配慮抜きで、最後の最後にそぎ落とすと、この3つは入る。俺はそう思う。
 のだけれど、ちょっと不安になってきた。どれも、最後に観てからずいぶん経っている。何回か観ているにせよ、そういうチョイスだ。初見のときの感想など、どのHDDにもサーバにも残っていない。こうなると、俺は俺の模造記憶に疑いを持つ。ひょっとすると、過大評価しすぎているのではないか? 最近観たあれやこれの方が、はるかに自分の好みではないのか? さあどうだろう、ちょっと確認しよう。自分への宿題だ。
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 さて、『櫻の園』だ。去年の4月にも動揺をメモしているが、リメイクされたのだ。それがもう公開されているのだ。いったどんな具合だろうか? 検索すると、「前田有一の超映画批評」が出てきた。

 ……うーん。なんというか、もちろん俺は今回の映画を観ていないのだけれど、この批評の言わんとするところがなんとなくわかってしまうというか、予想がつくというか、もちろん作品を観ないで批評からのみ判断できることなど少ないのだけれど、「ひょっとしたらそうではないか」と自分の中にあった想像を観てきたかのような、そんな書かれっぷりであることは認めざるをえず、当然前田という人と私という人では前作への、あるいは世界への感受性が違って当たり前ではあるけれども、一方でなんとなくこの内容からは何か、「そうなんだろうな」と思わずにはいられないところがあって、とりあえず「映画館に行かなくてもいいかな」に確定の赤ランプが灯ったということだけははっきりさせておいて、もちろん「誰かの感想を読んだだけでそんな決断は愚かだ」と言われればそれまでだが、そうことでとりあえず。