自転車のリハビリ第二弾。正直、自転車に対するテンションはそれほど高くないのだけれども、少なくともこのクロスバイクで1日300km、いやせめて250kmくらい走らなければ減価償却したという気にもなれず、しかし今はその体力もないのでリハビリなのである。
それで、なんとなく、大磯に行くことにした。
目が怖いな君。君は普通のハトだが、大磯にはアオバトというのがいるらしい。わざわざ丹沢大山から飛んできて、なんとか岬で海水を飲んで帰るという。けったいなハトだ。大磯あたりの地図を見ていて、なんとか岬が気になったから調べたら出てきたのだ。これをとりあえずの目的とした。
というわけで大磯。脱衣喫茶とは妄想もふくらむが、今さら大磯行きになにか話すべきことがあるだろうか。あるか、そうだ、できれば夕陽をみたいなどと思い、出発を正午ごろにしたのだった。その結果、かなり暑さにやられそうになった。たぶん、午前5時発とかだと、だいたい態勢が整っているころだが、いきなり出て、いきなり暑いとやばい。
そこで、コンビニにチン入して、白元の首筋冷やすやつ(マジクールみたいなの。マジクールどっかなくした)を買い、さらにロックアイスのペットボトルサイズのを買った。これ正解。ちょっと溶けた冷たい氷のどに流し込むもよし、首筋にガシャガシャふりかけるもよし。なんでこんなにいいものを、今まで気づかなかったんだろう?
あと、前回アホみたいな日焼けをしたので、今回はウィグル先生で買った長袖シャツを着用。寒いときにインナーで使ったりしてたけど、これもよかった。止まると暑いような気はするが、そんなん半袖でも一緒だろ。これで過不足無し、というような。
と、ともかくなんとか岬の海岸に行くと……。
ベテランスナイパーが高性能カメラで獲物を狙っていたわけで。アオバトというのはこのレベルの生物なのね。そういえば、kakaku.comで安物望遠レンズのことなど読んでいて、質問者が「せっかくなので本格的に野鳥なども撮りたいと思います」などと言うが最後、レンズ沼の住人によってたかって「鳥を本格的に撮るには100万円いや、300万、500万は必要になります」などと言われてしまう世界だった。まったく。
でも、アオバト自体は普通に飛んでくるものだった。ちょっとした群れになってバタバタバタと飛んできて、岩場あたりに降りるんだけど、波とか来たらびびってまた飛ぶ。なにをしてるんだ君ら。まあ、そんなわけで、そのあたりの砂浜をウロウロしてるわけでもないし、アオサギくらいでかいわけでもない、落ち着きもない。こりゃなんかそういうすごい装置いるだろ。でも、まあせっかくだから手持ち安物300mm望遠で食らいついてやる。
トリミングしてこんなんだし、撮ってるときはどんだけ写ってるかよくわかんないし、飽きてきた。
それで、ゴミとか撮ってたんだけど。
ふとふりかえると、ボートの裏側が「トライしろ」と語りかけてくる。よし、がんばるぞ! ……って、今考えてみると、万が一にもばっちり大きく撮れる可能性と言えば、「岩場に乗り込んで被写体に近づく」というトライ以外にありえないっていう感じなのだけれども。ただ、なんか岩場っていっても完全に濡れなきゃ行けないとこだし、買ったばかりのカメラとか落としたらどうするよ? ……というわけで、「今考えてみると」というのは嘘なんだけど(この日記は細かい嘘でできているので)。
で、ちょっと待ってたら、砂浜の近くを旋回しはじめた。よーし、セロニアス・モンクみたいな名前のAFで連射しちゃうぞ(←コンテニュアスAFのこと。なぜか思い浮かぶ。これは細かい本当)!
なんか合成して貼りつけたみたい?
アップにしてこんなもんか。
なんか貼りつけたような感じになるな。まあいいや、これでいいや、こんなもんだろ。おしまいおしまい。
で、君らは山に帰るのか。変なの。(これは合成)
wikipedia:アオバト
例えば小樽市や神奈川県大磯町の海岸などでは、海水を飲む行動が頻繁に観察されている。塩分を補給する目的があると言われているが、詳しいことは分かっていない。
そんじゃ俺も帰るし。おしまい。
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→おまけ
帰るさい、とくに意味もなくiPhoneで撮った「海水浴場発祥の地」。右奥の方、高架下に人が集まっているのが写っている。通りの向こうから見えていて、押し歩きで歩道橋を通って向こう側に近づいてみると、集まってる人たちはみなすごいいっぱいカメラとか機材を持ってきてるみたいで、撮影の準備みたいなことをしている。俺は、「なに、集団でアオバトを狙うというのか! そんなにアオバト人気か!」などとびっくりする。
が、それは誤解。さらに側を通ると、水着の女性が二人いて、レフ板を持った人とかいて、さらにスタッフらしき人がこれからの工程について説明してる。フハッ、撮影会! なんかドギマギする。というか、「お、俺も混ぜてください!」とか、いや、それはねえけど。いや、しかし。
で、これは適当に撮ってて、帰ってから気づいたもの。やはり、水を濡れることを厭うようでは、写真など撮れぬ!