トイレスタンプクリーナーはクソすばらしい

 このごろCMで見るトイレスタンプクリーナーを……。

ジョンソン株式会社(本社:横浜市中区山下町22/代表取締役社長:鷲津雅広)は、住居用クリーナーブランド「スクラビングバブル」から、画期的なトイレクリーナー「スクラビングバブル トイレスタンプクリーナー」を、3月22日(火)に新発売いたします。

http://www.johnson.co.jp/corporate/pressrelease/20110308.html

 って、3月から売ってるのかよ。でも、このリリースが3月8日なので、その後の震災の影響であまり見かけなかったのかもしらん。あんまりテレビ見なくなってるし。しかし、中区山下町22って、シルクセンターの近くか。ジョンソン、そんなところに。いや、まあいい、ともかく薬局で見かけて買ってみたのである。
 そうだ、俺は「ブルーレットおくだけ」的なものにあこがれていた。なにせ、トイレを流すという必要な手順で、同時に清掃的な? ことをしてしまえるのである。なんというお得感。しかし、実家のころは、導入を母に進言したものだが、聞き入れられなかった。一人暮らししてみたら、タンクが見えてないタイプ。そういうわけで、俺は「ブルーレットおくだけ」的なものの恩恵にあずかれなかったのである。……今しらべてみたら、「ブルーレット吊りさげ」なる直球もいいところの商品があるのを知ったが。いや、でも、タンク開けるの面倒じゃん。
 まあともかく、CMを見て「フハッ、こういうものもあるのか」となったわけだ。しかも、CMだけだといまいち仕組みがわからん。内側にスタンプ? 流れないの? なんなの? 死ぬの? と。そのあたりの興味も強かったといえる。
 して、これがその正体である。これだけ大写しにすると、なにか性的な器具のようにも見えるが、これがトイレスタンプクリーナーだ。これをどうするかといえば、はめ込んで、便器の内側につけ、注射器のように押し込んで、いや、うまくいえないが、ともかくなにかすごい固めのジェルというか、薬剤が、へばりつくのだ。へばりついて、こいつがトイレの水を流すたびに少しずつ溶けて、便器内になにかいいことが起こる。そういう仕組みなのだ。
 正直言って、感動した。すばらしい。よく考えた。だいたい、なにかこう、毎回水流を浴びながら流れてしまわないというのがいい。また、容器なしでジェルそのものなので、これが溶けてきってなくなったらおしまいというのもわかりやすくていい。ごみも出ない(注入容器はごみになるが)。この仕組みを考えたやつに、勲章をやろうというレベル。というか、これを考えたやつに福島の原発事故処理を任せるべき。
 
 まあ、そんなわけで、わがトイレは水を流すたびになにかすばらしいことが起きるようになったといえる。おまけに、シトラスの芳香がそれなりに漂っている。いや、断っておくが、俺はすばらしいサンポールを愛用しており、一人暮らしの男にしてはトイレをそうとうにきれいにしているつもりだが。だが、なんというのだろう、「ついでに」というがいいのだ。とくに気に留めることなくなにかをすると、ついでになにかいいことが起こる。たとえば、えーと、プリウスでブレーキ踏むと電気がたまるとか、そういうの。あとは、そうだな、「せっかく走る/歩くのだから、ヘルシア飲んでおこう」とか、水道水にフッ素入っててくれたらいいのにとか(効果は知らんが)、光触媒のなんたらとか、歩くと経験値の増えていくアビリティとか、着ているだけで体にいいことあるユニクロのインナーやら、なんかの靴だとか、そういうの。
 そうだ、俺はそういう「ついでに」みたいなのに弱いかもしれない。いや、俺に限らずみんな好きか? いや、子供に素手で便器掃除させるのが好きな変態みたいなのもいるか。どうでもいい。ああ、とっとと息をしているだけでお金が入ってくる仕組みでも実現化しないものだろうか、などと意味のわからないことを供述しつつおしまい。

ブルーレット つり下げ 本体

ブルーレット つり下げ 本体

サンポール 500mL

サンポール 500mL

……サン・ポールってプロレスラーがいたような気がする。