【正論】オリンピック選手村に土俵の設置を

 ロンドン五輪も折り返しを迎え、ラストスパートに向かってさらなる盛り上がりを見せている。一方で、選手村に配布された十数万個ものコンドームが消費されつくされたなどという報道もある。青少年の模範たるそれぞれの国家を代表するアスリートたちが、いかに練習漬けの禁欲生活から解放された状態にあるとはいえ、セックス、セックスではなさけない話ではないか。
 そこで提案したいのは、選手村に土俵を設置することである。日本から大相撲協会から行司を派遣してもよい。そこで、各国の力自慢たちに相撲をとってもらうのである。なんなら体重別にしてもいいだろう。柔道とレスリングではどちらが相手の身体を制御できるのか? 投擲系競技選手や、重量挙げ選手の腕力はいかほどのものか。同じ肉と肉のぶつかり合いとはいえ、セックスよりマシではないか。これで思う存分、溜まりに溜まったものをさらに発散してもらい、ひいては日本の国技たる相撲の世界的普及にもつながろう。
 もちろん、トップ・アスリートにとって五輪後も競技生活は続く。その点で、相撲などとって怪我をしてはたまらぬといって、セックスしてしまう選手もいるだろう。ならば、日本の運動会でおなじみの玉入れや棒倒しの遊びを取り入れてもいいだろう。棒入れや玉ころがしに比べたら、子供も観て楽しめるエキジビションになるに相違ない。大人が観て楽しめるという点でいえば、日本からソフト・オン・デマンドなどを派遣してもよい。日本の国技たるAVにおいて、現役メダリスト同士ものという新しいジャンルの開拓にも繋がる。
 言うまでもなく五輪は平和の祭典である。その中にあって、国と国の境を越えた友愛の形を日本が提言していくことにより、国際的地位や発言力の向上にも繋がる、そんなしたたかさも必要ではないか。

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