あまり人のいない六本木とかいうところ。
はい、特撮で壊しがいのありそうな国立新美術館。目的はといえば、「取引先の社長がなんかの展覧会に出品してるらしいから、ちょっと見てきてくれや」とか「親戚のおばさんがなんかの展覧会に出品しているらしいからちょっと見に行かなきゃいけないの」とかそういうのである。入場料、無料。ついでに他の無料にも、寄る。
wikipedia:国立新美術館
批判
現在、日展はじめ公募団体は作家の技術を磨く場として機能してはいるが、世界の先端の美術(主に、ニューヨークを中心としてアメリカとヨーロッパなどの「アート・ワールド」から発信される現代美術)の動向と、日本の公募団体の作風や創作のバックとなる思想の有無には相当のずれが見られ、近年では公募団体から世界的に注目される作家は登場していない。
ほかに、そもそも公募団体側も国側も新美術館を通して何を実現したいのか、という展望や戦略がないまま、箱の建設のみを進めていたという、ハード面のみの重視に対する批判もある。
ま、いいじゃねえの。なんかこう、そうね、有名芸術家なりの展覧会とか、キュレーターの感覚が光る展覧会とかそういうんじゃなくてさ、なんかまあ、その、なんていったらいいのだろうか、素人のブログみたいなアート? というか。文学全集でもねえし、文庫本化されてるような人気作品でもない。名前もよく知られていないどころか、まったくの無名、そんな人らの、なんかこう、レベルも意図も雰囲気もバラバラの、それでもなんか表現したいっていうなんかがさ。言ってみれば、活字本じゃなくて、どっかのだれかが書いたブログみてえな。
あ、いやね、公募展とか、そういうもんであって、街の公民館以上の、この特撮で壊しがいのありそうなでかい箱でやるようなところに飾られるんだから、一定以上のレヴェルにある(……のか断言できんというか、したくないのもあるが)作品で、まあ誰でも文字打ち込んでクリックしてアップされるブログみてえなもんと一緒にしちゃいけねえかもしれねえが、そんでも、まあ、なんかそんな印象あんだよ。
それで、たーっと早足で見つつ、本人の意図するところかどうかわからないシュールな歪みを醸し出しているものとか、なにか平和への願いを込めすぎて新興宗教のゴテゴテのイラストみたいになっちゃってるやつとか、「ああ、この人はあの芸術家が好きなんだろうな」って100%わかるようなやつとか、「今、棚田風景がブームか?」とか、勝手気ままに見るのは、好き? 嫌い? わりと嫌いじゃない。なんかこう、出展者とかも、ユーキャンとかのなんとか講座やってるお歳をめした方もいるだろうし、そんなんだろうみてえのもあるだろうけど、ずーっと打ち込んできた凄みみたいなもんがあるのがあったり、そんなんね。ユーキャンも現代芸術講座とかやって、そこらへんのホームセンターで買ってきた毛布を並べて解説文でウケを狙うとか、そういうのやるべき。
しかしまあ、ただ、この箱でやるかよ? みたいな批判は……なにかこう芸術行政? 税金の使い道? 的なところで上のwikiなんとかのような批判があるかもしれねえが、よくわかんねーからいいや。
それでいつもの豚のところの1000円のブッフェ食って帰った。おしまい。
関連☆彡
……まあ、ノリが違うだけで、一緒のこと書いてる。