『夏雪ランデブー』おわっちゃった

承前:アニメ『夏雪ランデブー』のこと - 関内関外日記(跡地)
 ナツユキソウってなんだろうね? 『園芸植物大事典』(小学館)でひいたら、セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria)ってシモツケソウ属のハーブ(アスピリンが抽出できるらしい。ちなみにアスピリンローズからは出ないと思う。日本のバラ屋は正露丸とかバファリンとか作出するべき)が出てくるくらいで、『フローラ』(産調出版)には出てなかったな。あ、『植物レファレンス事典』(日外アソシエーツ)見るの忘れたわ(追記:ナツユキカズラしかなかった)。つーか、セイヨウナツユキソウがあって、ナツユキソウが見当たらねえってどういうことよ?

園芸植物大事典〔コンパクト版〕(本巻2冊・別巻1冊)

園芸植物大事典〔コンパクト版〕(本巻2冊・別巻1冊)

フローラ - Gardening (全2巻) FLORA

フローラ - Gardening (全2巻) FLORA

植物レファレンス事典

植物レファレンス事典

 ……って、そういう話じゃなくて、事典に載ってる名前なんかじゃなくて、流通名調べろっつーか、インターネットでひきゃいいんだよ……というわけで、シロミミナグサとかいうのの別名か。そりゃ「シロミミナグサ」と「夏雪草」だったら、後者の方が売れそうではあるか。で、島尾くん、そんな外来種を勝手に山に植えてはいかんがな。
 などと、植物についてなにかしら素性がはっきりしていないと気が済まない性格でありながら、道を歩いていてセイヨウタンポポとキヨスミミツバツツジの区別もつかないフィールド経験値0のおれなのだけれども、こうやってなんか話を『夏雪ランデブー』から逸らそうとしているのは、なんか語るのがこっ恥ずかしいところがあるからであって、このまま「やっぱり島尾くんってのは、お姉さんの名前が島尾ミホだったりして、島尾敏雄のイメージがあんのかな。そうだとしたら、やっぱりあの夢の感じだよな」などと逸れていきたいんだけど、まあやめておく。

 というわけで、はっきり言うと、なんつーのか、このアニメは完全に葉月くんに感情移入してた。そりゃ、部屋にいろいろ多肉植物やら、100円ショップ出身とは思えないほど巨大化した観葉植物やらアロエやら適当に種突っ込んどいて、なにが出てきたかわかんないもんとかあったりとか、そんなんあるけど、まあそうじゃなくて、その年上の女性にさ……って、やっぱりこれはもう前回無理して書いたからここまで。
 で、おれ、アニメというと、女の子がいっぱい出てて、なおかつ男が出てこないのが好きで、それは百合好きというのもあるだろうし、ハーレムものがまったくおもしろく感じられないとかいうのもあるだろうし、まあそんなんだけど、そうなると、感情移入? って実はそのこれがそうなのかどうなのか確信はないけど、まあそういうのはありえないわけだ。少なくともおれはそうで、かわいい女子中学生に生まれ変わりたいとは思っていても、今、この身を以って、アニメの中の彼女らの中に入っていくという、そういう没入ってのはちょっと無理で、なんだろう、やっぱり透明人間視線か、あるいは神様か、下手すりゃ娘や孫を見るようなというか……。
 でも、『夏雪ランデブー』は違ってさ、この、なんつーのか、頑張れ葉月、ハッ、ドンドン(←もっきり屋のチヨジのノリね)みたいな、そんな確固たる足場みたいのがあって。いや、後半、葉月くん足場ねえけど。そんでも、こう、前の旦那のことをいろいろ考えたりね。いや、しかしね。
 それで、でも、なんか、結局はやっぱり生きてるもののもんだろう? みたいに思いつつも、どう転ぶかわかんねー緊張感みたいなのがあって、あのラストで、べつの意表を突かれて、でもいいなぁって思ってさ。そんで、そんでもあいつ、何年ああやっていて、しかしそんなに年月あれなのに、街並みとかあれなのな、とか思ったりしつつ、ま、そんなところで。と、アニメ見たから原作読もうかな、とか。あと、おれ、これ彼女の人に貸す勇気ある? みたいなところで。なんか、微妙に、この、なんかああ、こっ恥ずかしい。
 それだったらすごくすばらしい『ストライクウィッチーズ』の一期を貸したら見たんだから二期も貸して、そのうち映画も貸したほうが恥ずかしくないもん、みたいな思いはある。うむ。つーか、二回り年上でも、けっこうSF読みの下地があるから、『まどマギ』も『シュタインズ・ゲート』も面白がってたしな。じゃあ、それで。おしまい。


 ちなみにこれは実生からやってるドラゴンフルーツ。本葉? が出た。スーパーで売ってた、ヴィエトナム産の果肉の白いタイプで、発芽率は異様に高かった。ただ、このあとの生長もどんだけ時間がかかることやら。