『ザ・レイド』を観る〜インドネシアの映画もすげえな!〜

ザ・レイド [Blu-ray]

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 麻薬王のビルに警察の特殊部隊がレイド(強襲、急襲、がさ入れ)する話。はじめは特殊部隊もの、ガンアクションものとして、途中からは『スパルタンX』(ファミコン)みたいななにかのように。
 それでまあ、なるほどアクションシーンがすげえ、というか、アクションシーンしかないですというか。wikipedia:シラットというのか、インドネシア格闘技の流れるようでいて具体的に痛そうでなりふり構わず、プロレスのようでいて殺す所に一直線というような、なんともいえねえアクションに見入る。
 それで、マッドドッグって凄い使い手が敵として出てくるんだけど、これが小柄なおっさんなんだよ。で、このマッドドッグが代表的なんだけど、よく「ストリートファイトじゃ体重差がすべてだ」みたいなこと言われるじゃん。一方、フィクションじゃダビデゴリアテの時代から(最近のダビデは5mらしいが)、義経と弁慶から、小さく俊敏な方がかっこよく勝つみたいなところがよく描かれる。でも、この『ザ・レイド』は、なんかその体重差の有利みたいなのを感じさせて、パワーがあってねじ伏せる方が優位、みたいな感じがある。感じがある上で、マッドドッグのおっさんが強ええ! っところがしびれる。
 というわけで、バトル堪能しました。ストーリーとかは? まあそんなのはどうでもいいじゃん、みたいな。ただ、もうちょっとマチェットとかナイフとか拾ったら? とか、アクション映画にありがちな疑問が残ったりするけど、それもどうでもいいや。
 で、この映画知ったのは「映画秘宝」3月号で。
映画秘宝 2013年 03月号 [雑誌]

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 これの2012年ランキングの1位になってたわけで。で、おれはといえば、あまり「映画秘宝」に完全にしっくりくるところはないんだよ。正直、そこまで映画マニアじゃないし、その、なんつーんだろうか、なんか趣味が合わねえなっていうか、それ以前に「おれにはようわからん」と思うところはある。あるけど、たとえば「秘宝」のランキングをふと買わねば韓国映画を観てみようなんて気は起こらなかったろうし、観てみたらすげえ面白かったりしたのいくつもあったし、とか。そのへんで、なんというか、まあランキングの号は買ってオンラインレンタルのウィッシュリストに気になったのぶち込んどくというのは習慣になってる。とかいいつつ、次号予告に「仁義なき戦い&大悪人名鑑」とか書いてあって、ここんところようやく『仁義なき戦い』シリーズをかじったおれとしては、とりあえず次の号は買うか……とか思ってて、『ザ・レイド』から話が逸れた。逸れたところで、TVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のエンディングに「日本プンチャック・シラット協会」ってあるけど、槙島さんが使ってたのがそれかね。シラット・ブームとか来てるんだろか? そんじゃ。

映画秘宝 2013年 04月号 [雑誌]

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