タカハシマコ『棺の中は黄色いバラ』を読む

 

 おれの好きな漫画家を十人挙げろと言われたら、タカハシマコ先生は確実に入るだろう。そのタカハシマコ先生の少女ものでもなく、BLものでもない一作である。

で、作者あとがきにも描かれているように、なぜボーイ・ミーツ・ガールものがこのようになってしまっているのか不思議である。その不思議がよい。「人の殺し方を教えてほしいの」。これである。クリミナル・ラブストーリーとカバーの紹介文は書くが、まさにそんなところである。この漫画を覆う不穏な空気はすばらしい。そして、少女たちは残酷で冷たく、美しく、少年もまたそうである。そのあたりが好きなんだ。

さあ、続きを読みたい、すぐ読みたい、……と思ったら、二巻はまだ発売されていなかった。とっとと予約のクリックをした。以上。