『孤高の遠吠』の監督に『冷たい熱帯魚』の製作者というアレなので、そうとうにラーメンが獣臭いかな? と思ってみたら、まあそこまで突き抜けてねえかな? と思ったりした。
しかしなんだろう、ちょっとタイトルで損してねえかという気はする。なんかバトルロワイヤルものみたいにも見える。本作の原作はこちらである。
『我が一家全員死刑』、これである。全員というのは、家族四人全員が死刑判決を受けたということである。しかも実話ベースである。「我が一家」入れたほうがインパクトあったんじゃないだろうか。
これはわりと読み応えがある。それはそうと、この映画で少し残念だったのは、兄弟二人が細めのイケメンだったことである。演技はキレキレだったのだけれど、「実際は力士くずれなんだよな」というところが頭をよぎる。もし、この二人が太めの力士くずれ感あふれる巨漢だったら、もっとラーメンが獣臭かったことだろう。星二つです。
……と、言いたいところだが、とてもよいシーンがあったので星一つ追加です。それはどこかというと、冒頭の方のヤクザの一家が家で寿司を食うシーンで、室内の異様さ、日常感、緊張感、これらが相まって、「おお、こういう感じなあ」となった。寿司シーン、ぜひ見て下さい。
以上。
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事前情報もたまには大事やね 映画『孤高の遠吠』 - 関内関外日記