映画『二十六夜待ち』を観る

 

二十六夜待ち

二十六夜待ち

 

井浦新というと、おれのなかで「一翻つく」役者である。ドラでも赤五か花牌という具合である。麻雀をわからぬ人に説明すれば……面倒だからしない。ともかく、出ているだけで、その映画にワンポイントアップ、という具合なのだ。

その井浦新主演的な映画であって、R18であって、わくわくしながら観た……んだけど、もっとえぐく、ぐっと、晒して、来てよね! とか思ったりして、おれのすけべなところは年齢なりになっていないな、などと思ったのである。もちろん、「いじめて」などと言われれば、努力していじめるようにしますけれど。

というわけで、東日本大震災を舞台にした、記憶喪失者の料理人と、その小料理店につとめる女の話は、それなりによかったし、最後までよかったかな、などと思うのだけれど、それ以上とくになく、「フグって映画の演出上で捌いてもべつにいいのか」とか思ったのが最大の感想とか言わないでおこうと思ったのでした。

以上。