『ニンジャバットマン』である。おれはこの作品の劇場公開前のコマーシャルなどを見て「おもしろそうだな」と思った。思ったが、劇場には行かなかった。それはそのときの気分というものもあるし、その気分を後押ししたもののひとつは「おれはバットマンの世界知らないしな」というものであった。
そうだ、おれはアメコミの世界をまるで知らぬ。だから、『アベンジャーズ』? とかいうのも知らないし、バットマンもクリストファー・ノーラン作品を見たかというくらいだ。
そんなわけで、自宅のテレビで見た。いいじゃないか、いいぞ、思いのほかいいぞ。中だるみもなんにもないぞ、活劇につぐ活劇、この溢れんばかりのケレン味……、って、こないだ見た『プロメア』と同じ中島かずき脚本じゃねえの。
なんというか、納得。でもって、アニメのクオリティも高い。詳しいことはわからないが、「なんかすごいな」って思った。最初、アメリカ(のすごいマネーと技術)で作っているのかと思ったくらいだ。神風動画だ。ここまでやれるのだ。
あと、声優陣がよかった。おれは「この声優いいな」と思ったら釘宮理恵だった、ということが何度かあるのだけれど、ハーレイ・クインよかった。あとは、男性声優陣。おれは男性声優というものにあまり興味がないのだけれど、「これはなんというかオールスターじゃないのか」という面子が揃っていると思う。
それで、おれが「バットマン」ワールドに詳しく、それぞれのキャラについて知っていれば、星5つだったろうな、というところ。でも、単品で見ても悪くはないぜ。以上。