暑い夏にビール差し入れ、ちーっす、感謝してまーす。
……とかいうと感謝の度合いが足りないような気がしてしまうが、逆にいえば恵まれないものに施しをするという善行という機会を与えたということになる。このインド的物乞いの発想によって、おれは後ろめたさもなくビールに酔うことになる。
で、ビールはどのように飲むので?
これが問題である。いや、おれは問題であるとも思っていなかった。グラスに注げ、そして飲め、これである。おれはおれがビールを飲むようになってから、「缶から直接飲んでプハーっとやっている」描写にいんちき臭さを感じるようになった。いや、具体的に言えばEVAのミサトさんなのだけれど。いや、いくら冷えてて美味しいビールでも、缶からじゃちょっとだめでしょう。ジョッキやグラスがいいでしょう、と。
で、缶からじゃちょっとだめでしょう、というのはいまだに思う。が、しかし、330mlサイズの瓶だと話が違う。おれはダイソーで買ったポーランド製の330mlのビアグラスを持っているいるのだけれど、330ml瓶は、瓶から直接でもいいんじゃねえかと。
こう、アメリカ映画でも思い浮かべてほしい(大雑把すぎる)。安い酒場でビール瓶からゴクゴク、そんなシーンは思い浮かばないか。グラスに入れるなんてのはお嬢様のやることだぜ、というTシャツにベースボール・キャップのアメリカ白人の声が聞こえてきそうではないか。
いや、おれにはそんな幻聴は聞こえない。聞こえないが、330ml瓶は瓶から直接飲むのもよし、と思えるのである。そんな四十路の始まりなのである。
つまらない仕事から帰ったアパート、冷蔵庫の中の冷えたビール瓶。プシュッと開けて、ゴクゴク飲む。うむ、悪くない。そんな気はしないか? そんな気がするならお前は今すぐAmazonでビールを買え。
ヒューガルデンホワイト [ ベルギー 330ml×24本 ]
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あるいは、おれに恵んでくれ。たぶん、徳を積むのだぜ。たのんだぜ。