アル中の大発見、「酒を買わなければ、酒は飲めない」

寄稿いたしました。

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はい、この間の減酒宣言をさらに掘り下げてみました。掘り下げた? わかりません。わからんけれど、まあとにかく、減酒続行中です。

 

カープのクライマックスシリーズファイナルが行われた今日ですらこれだ。特別な日だから普通のビールでも飲みながら、というところ、レモン果汁入り炭酸水500mlと「ほろよい」350mlでおしまい。カープが予想通り負けてやけ酒を飲むかというと、そんなこともない。あなたが信じようが信じまいがどうでもいい。

 

「多量飲酒者がそれで満足できるのか?」と言われると、「満足とはなにか?」ということになる。酔えるのかといえば、意外に酔える。ただ、頭がぼやっとする。たくさん飲んだときの方が冴える。で、上の記事にも書いたが、延々とiPhoneでネット見てる時間が増えた。すごく増えた。どうかと思う。寝る時間も遅いし、寝る前にそんなものを見ていると寝付きもあまりよくない。しかもこれ、「酒類」に分類されないノンアルコールビールを飲んだ、要するに素面の日でさえそうなっている。まあ、この問題がさらに進行したらそのときにまた書こう。

 

しかしなんだろうね、初めて酒にブレーキをかけてみて思い出すのは、一年以上前の精神科医との会話だ。血液検査の結果を見ながらだろうか、酒の話になって、軽い気持ちで「どうやったらやめられますかね?」と聞いたら、なにを当たり前のことをみたいな顔をして「買わなければいいんですよ」と言うではないか。

 

それを聞いたときは、なにを言っているのだろうか、と思った。が、いざ自分が減酒してみようと思って、やってみて、「あ、そうだな」と思った。いつものスーパーの、いつもの日本酒や焼酎やウイスキーやワインを売っている売り場に近づかなければいいのだ。そして、その代わりにビールや缶酎ハイが売っているコーナーに行く。そして、その中からアルコール度数3%もしくはノンアルコールビールなどを探す。これを習慣化する。それだけだ。買わなければいいのだ。当たり前のことだった。

 

え、でも、もとからため込んでいたり、お恵みされたハードリカーも部屋にあるんでしょ? といわれたらそうだ。そうだが、それらはもう貴重品となっていて、おいそれと手が出せない。金曜と土曜の夜の楽しみだ。

 

それが、「今日スーパーで買ってきたばかりの安い焼酎乙類、スコッチ、ジン」となるとどうだろう。おれは「どれどれ」と言ってゴクゴク飲んでしまうだろう。瓶が一本あると、それを一日で一番多く消費するのは、買ってきたその日だ。それで、減ってしまった酒を見て、「あかん、買ったばかりなのに一気に飲みすぎた」と、一回に「それ」を飲む量は減っていく。が、またスーパーに行くと、習慣になっている焼酎やウイスキー、ジンなどを買う。どれにしようかな? といって、どれかを飲む。そんなのが繰り返される。

 

 

 

 

だからなんだ、酒を買わなければ、酒は飲めないんだよ。簡単な話だ。

 

ダイエットも同じことだった。食べるものを買わなければ、食べられなかった。腹が減ろうがなんだろうが、なければ食べられない。買わなければいい。おれはそれですごく痩せた。職場の入っているビルの他の回のほとんど話したことない人に「え、ダイエットだったんですか? 癌かと思って心配していたんですよ」と言われるくらい痩せた。痩せた先に身体が動かなくなって精神科に行って強迫性障害、摂食障害と診断された。そのことはこの日記にリアルタイムで書かれているので、適当に検索されたい。

 

まあいい、おれは初めて酒を減らすことを実行してみて、それに気づいた。大発見だ。タバコだって、買わなくなって、吸わなくなった。それだけのことだ。

 

で、やはり「じゃあ、やめるのも簡単だね!」と言われると、それは勘弁してくれということになる。「週末も低アルコールにしたら?」と言われると、やめてくださいということになる。そこまでなくなると死んでしまいます。依存症になるには根っこに精神的苦痛があります。そこが治っていない。さらにいえば、双極性障害という精神障害は、今のところ不治の病といっていい。だから、酒を飲ませろという。全部奪われたら、壊れてしまうんじゃないのか。もう壊れているが、もっと決定的に、破滅するのではないか。そんな気がする。さらに言えば、反動で減酒すらやめてしまい、元通りになるのではないか……。

 

……という言い訳。この言い訳が成り立たないくらい酒に弱くなって、全日低アルコールもしくはノンアルコール人生になるならそれでもいい。まったく飲めなくなってもそれでいい。結果としてそうならそれでいい。だが、今、それを目標とするのは無理なんだ。飲み過ぎと逆方向に行くアルコール依存症の極北だ。

 

ようするに、おれは素面で人生に直面したくない。病気に直面したくない。おれは弱い人間であって、この世に適応できず、ただ苦しみの中だけを生きていく。そこに酒がなかったらどうなるんだ。言うまでもない終局が訪れるだけだ。まったく。

 

 

あ、でも、ノンアルコールも低アルコールもハードリカーもお恵みしていただければありがたくいただきます。

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減酒宣言後のお恵みものでございます

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