おれ自身のCOVID-19(新型コロナウイルス)についての話はいろいろと書いてきた。そこで、おれの知り合いの知り合いレベル、会社と関係する人レベルの話を書き留めておく。
- リモートワークはどうなのか、と会社のMacをリモート操作する方法を探っていたら、上のような画面になって笑った。
- 出入りの印刷ブローカーのおっさんが通っている、歌唱大会など開くような昔ながらのカラオケ・スナックが2月から休業している。
- 取引先の業者が、東京のロックダウンを危惧して、商材を埼玉の倉庫にそっくり移した。
- お客さんの営業の人は東京に立ち入らないようにしている。
- お客さんの役人の人は在宅勤務になっている。
- 会社の人の家族(重い持病あり)が会社から自宅待機を命じられた。
- 年度末におれがGoogleカレンダーに一生懸命打ち込んだ某施設のイベントがGW明けまですべて中止になった。
- おれの通うスーパーでこのところ納豆がいつも売り切れているが、どうも納豆が「感染力」というものにいいという風説が流布されているらしい。
……あれ、こんなところ、というのが今のところ。あくまで、神奈川県横浜市中区の零細企業勤めの、人間関係がミニマムなおれの言うことである。東京都民におかれましては、知り合いの知り合いレベルで感染者が出ているのかもしれない。今のところ、おれにそれはない。今のところ、だ。これを、一ヶ月後、三ヶ月後、あるいは一週間後に読み返して、どう思うかは、そのときの情況次第だ。でも、たぶん、こんなこと忘れてしまうので、書き留めておく。
たとえば、おれは3.11の二日後に散髪に行った。書き留めなければ、それはおれの記憶から抜け落ちていたことは確実だ。あのとき、おれは髪を切りに行った。それがなんだ。それは、それだけだ。それだけでもいい。
ところで、いまおれは、少し髪が伸びて、ちょっと切りたいなって思っているけど、理髪店との濃厚接触を想像して、ちょっと行く気になれない。理髪店、美容室のクラスターというのは聞いたことがないが、まあちょっと髪が伸びてもいいか、そんなふうに思っている。そんな、エビデンスのない「思い」が積み重なって、この国の経済がひどいことになっているのだろうが、どうにも、おれは、おれの思いを思うのだ。