2021年 桜花賞回顧 ソダシの奇跡を伝える言葉が見つからない

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なんかちょっと月曜の朝になったら世間は松山英樹の快挙で大騒ぎになっていた。でも、昨日の一般ニュースとかでもちょっと流れていたのが桜花賞のソダシだったと思う。競馬を知らない人でも「クーリンガーより白いな!」って思ったに違いない(違う)。

というわけで、ソダシは白毛馬なのである。白毛馬というのは、もうその存在だけで珍しいものなのである。ユキチャンが現れるまでは、もう、大井のハクホウクンくらいしかいなかった。

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たぶん、ハクホウクンのぬいぐるみとかもあったような気がする。とはいえ、ハクホウクンの実力はとうと、大井のC2くらい、だった。それでも、白毛の馬が普通の馬に混じってレースして、それなりの着順を拾うことは、それだけでたいへんなことだったのだ。

ああ、しかし、ハクホウクン、なんか大きなレースのある日に出てくることが多かったような気がする。確かめはしない。あと、「芦毛白毛馬限定競走」というのがあって、もちろんわざわざ「白毛」なんて書くのはハクホウクンを意識してのことだったろう。

ホワイトエンジェル賞|1999年12月08日 | 競馬データベース - netkeiba.com

 

まあ、なにが言いたいかといえば、白毛馬というのはその存在だけで相当に、かなり、めちゃくちゃ珍しいのだ。あ、念のため言っておくと、オグリキャップメジロマックイーンやホワイトストーンやクーリンガーは「芦毛」という分類なので。

でもって、まあその超珍しい白毛血統を三代目くらいまで発展させて出てきたのがソダシ。ソダシの親戚の白いのが中央初勝利や重賞勝ちをして、それもすごいことだったのだが。というか、ソダシが中央G1を去年勝ったのもすごいのだが。というか、語彙が「すごい」しかなくなるのだが。

まあ、そのソダシが中央競馬の中でも権威のある牝馬クラシック一冠目、伝統ある桜花賞コースレコード勝ちしてしまったのだが。もう、なんと言えばいいのかわからない。

でもって、馬主の金子真人HDがすごすぎるのは、ソダシの母の母のシラユキヒメ(これが父サンデーサイレンスの良血)を持っていて、シラユキヒメに種付けしたのがキングカメハメハ(ダービー馬)、これも金子オーナー(当時はHDではなかった)の馬で、そこで生まれたブチコに種付けしたクロフネ(日本競馬史上最強ダート馬、と言い切れるわけではないけれど、そう言ったところで「そういう考えもあるよね」と思われるくらいの馬)も金子オーナーの馬。ちなみにみんなが知ってるディープインパクトも金子オーナーの馬。もう、この人はなんなんだろうね。リアルダビスタとか言われてるけど、どんだけやり込んでるんだというか。本当、前世で100万人くらいの命を救ったとか、なんかすごい星の下に生まれてきているとしか思えない。白毛馬でG1レース勝ったのは世界初だったしね。同じ桜花賞に出ていたアカイトリノムスメって馬も金子オーナーの馬で、父ディープインパクトで、母はアパパネっていう馬で、これは牝馬三冠馬なんだけど金子オーナーの馬で、そのお父さんはキングカメハメハで……って、キリがねえし、いつの間にか金子真人すごすぎって話になっちゃった。

ちなみに『ウマ娘』に今のところ金子オーナーの馬は出てきていないので、今後よほどのことがない限りソダシも出てこないと思います。

それで、桜花賞なんだけど、おれはこのところ馬券が当たらなすぎているので、シゲルピンクルビーというちょっとおかしなところから入ってかすりもせず。

シゲルの馬主さんはとにかく安い馬を大量に買うので知られているけど、このピンクルビーの姉のシゲルピンクダイヤがクラシックで活躍したことで、ちょっと高い馬を買うようになったということで、「そろそろ競馬の神様もシゲルにG1を?」みたいに思ったんだけど、ちょっとどころじゃなく無理あった。

ソダシはクロフネ産駒で、アエロリットみたいな快速馬を出していることもあって、超高速馬場を先行から押し切るのは不思議ではない。ただ、毛色が奇跡だ。

桜花賞上位四頭は、オークスに出てきたらやはり人気するだろうし、勝負になるだろうとは思う。大外枠から最後に突っ込んできたサトノレイナスがひょっとしたら実質的な一番人気(単勝人気はソダシに集まるかもしれない)になるかもしれない。もちろん、超良血アカイトリノムスメも東京2400mの権化のような血統とも言えるわけで、まだ見限れない。

まあ、そんな先の話はともかく、ともかく馬券が当たらない。笑えるほど当たらない。そんなことで笑いたくない。