意外に粘るウクライナの防衛戦争

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陸上自衛隊です

goldhead.hatenablog.com

  • ロシアのウクライナ侵攻から、まだ一週間も経っていない。もっと長く感じる。情報の洪水を浴びているせいだろうか。
  • 正直、おれはもっと早く終わるものだと思っていた。もちろん、ウクライナが敗北してだ。そういう見方は開戦当初もあって、キエフが二日や三日で落ちるという観測も読んだ。
  • プーチンもそう思っていたのかもしれないなどと思うが、わからない。
  • 東スポですら一面はプーチンであった。ただし、「プーチンは宇宙人に操られている」などという内容ではなく、「カフェイン中毒で人が変わった」くらいの内容であった。さすがの東スポもふざけられる限度があるのかもしれない(もっとも、おれは土日にしか買っていないので他の日でなにを書いているかしらない)。
  • おれも前回の記事で「ロシアが、ウクライナくらいの国と戦争をしてしまう。ほかの紛争地域を下に見るわけではないが、ウクライナが侵攻されてしまうのかというのが正直なところだ」書いてしまったが、若干他の紛争地域を下に見ていたことを自己批判すべきだろう。ヨーロッパの白人が「まさか文明的な白人の国で」という態度で報道したりすることへの批難があつまっている。
  • ミサイルや無人機の現代の戦争でも、都市の制圧などの地上戦になると、士気というものがやはり影響してくるのだろうか。ウクライナの士気が高く、ロシアの士気が高くないという話は伝わってくる。
  • おおよそ世界はウクライナ寄りなので、ウクライナの士気が高いという話ばかり伝わってきている可能性はある。しかし、ロシア兵の捕虜が本当に「訓練だと思っていた、プーチンにだまされた」と言ったかどうかはわからないが、ロシア兵にそこまで士気が高くなるような要素はないよな、とは思う。
  • おれも前回の記事で「こうなったら、日本も核武装するしかないのか。そんなことをいっそう考えてしまう」などと書いたが、そのような空気がこの日本に、いつもより濃い目に漂っている感じはする。
  • ついでに憲法9条堅持派が攻撃されている。
  • プーチンは正気なのかという話も出てきている。正気でないとすればやばい。ただし、プーチン精神病理学的な意味で正気だけど、考え方が正気でないという可能性もある。どっちに転んでもよくない。
  • 「ロシア国内でプーチンをどうにかしようという人や勢力はいないのか」という声も出てくる。ただ、具体的な対抗馬や民衆運動の名前があがるわけでもなく、プーチンの築いた帝国は、帝国内においては盤石のように見える。
  • プーチンさえ暗殺すればという話も出てくる。でも、こういってはなんだけれども北朝鮮のボスですら暗殺できないのだから、現代の大ロシアの皇帝は簡単に殺せない。
  • ウクライナは想定以上に粘っている。十日だかでロシアの軍費は尽きるぞ、というのはウクライナ側の宣伝とは思えるが、どうもロシアの思い通りにいっていないのは確かといってよさそうだ。
  • 思い通りにいかないから核をちらつかせているし、状況を一変させるために戦術核くらいなら使う可能性がある、という話も出てきている。
  • ロシアがウクライナ国内で核を使った場合、どうなるのだろうか。それによって他国の参戦があるのだろうか。ないのかもしれない。よくわからない。
  • SWIFTとかいうものは正直はじめて知ったが、経済制裁というものがどれだけ効果あるのかよくわからない。長期的には効くだろうが。ただ、苦しむのはロシア一般国民であって、プーチンやその仲間たちが苦しむのだろうか。それもよくわからない。ロシアという国がさらに没落するのはプーチンの望むところではないだろうが。
  • それどころではない、というのは承知で言うけれど、戦地でもコロナウイルスは関係なく流行しているのだろうな。
  • 中国の領事館のツイッターのあいつは身も蓋もないことをツイートしていたが、それが消されもしないところを見ると、ああいう態度を見せることが中国共産党での出世の道なのかもしれない。とうぜんこわい話である。
  • クリチコ兄弟もロマチェンコも戦う。シェフチェンコもビロディド(東京五輪柔道女子48kg級の銅メダリスト。同階級にしては非常な長身。ただ、解説者が「減量がきついはずですから、後半でスタミナ切れになりますよ」と言ったら、そのとおりになった選手)も声をあげる。
  • ロシアで開催予定だったF-1やサッカーなどがつきつぎに中止になる。北京パラリンピックはロシア、ウクライナ、どうするのだろう? どうなるのだろう?
  • 中国はロシアに肩入れしていたようだが、さすがに現状では少し思惑違いを感じているのかもしれない。なにもわからないが。
  • ウクライナ軍の健闘(戦争に対して健闘というような言葉を使っていいのか少し迷いはある)にはアメリカが提供した兵器の存在があるという。
  • どこぞの国の特殊部隊が身分を完全に伏せてウクライナについている、なんていう話はないのだろうか。あったらフォーサイスの世界か。
  • ウクライナのゼレンスキー大統領の徹底抗戦、国民総動員を批判する声も少しある。わからないでもないが、ではロシアにあっさりと全面降伏したあとの支配がどのようなものになるかもわからない。開戦に至るまでのことも含め、後の歴史が判断することだろう。今現在は、どうもなにか言うべき状況じゃないようにも思える。しかしそれは、戦争に判断が支配されているということだろうか。
  • ブラジルの大統領はあいかわらずだな、と思った。
  • ウクライナがロシア兵の死亡者と捕虜の情報をインターネットで検索できるようにしたというが、情報戦というか、宣伝工作というか、そういうものもここまできたのかという。とうぜん、死んだロシア兵の親は「なぜこの戦争で我が子が死ななくてはならなかったのか」と思うだろう。
  • いずれにせよ、この「プーチンの戦争」が「ウクライナの防衛戦争」となればいいが、やはりのぞみは薄いかもしれない。とはいえ、ウィキペディアウクライナの項目を見ていたら「ロシア、フランスに次いで三番目に大きな軍隊を有している」とあった。一番目との差がいかに大きくとも、決して簡単に蹂躙される小国でもない。
  • できるだけ早く、さらなる被害が広がらないうちに、後に最悪なことにならないような終わり方を望む。