- ロシアのウクライナ侵攻から100日と少し過ぎた。
- ニュースは日に日に減っている印象もあるが、まったくないということはない。
- ウクライナが押し返したところもあるし、やはりロシア優勢という地域もある。
- ロシアは東部地域に兵を集めて力押しをしているようだ。そうなるとウクライナも対応は難しい。単純な力比べになったら、兵士の数で単純に遅れをとる。最初の最初からロシアがこのような方法を取れば、ウクライナはすでに東部地域を失っていたかもしれない。
- やはりロシアというかプーチンは、開戦三日というレベルでの魔法のような一撃で終結させようとして失敗したのは確かなようだ。
- レンドリース法などという言葉が復活して、西側からの武器提供は終わらない。とくにアメリカが提供するHIMARSという高機動ロケット砲システムが目玉のようだ。弾によってはロシア領土内への攻撃も可能だが、さすがにそれはということで回避した。
- これに対してロシアが五月以来というキーウへの爆撃を行った。これについて「欧米へのけん制」という表現が用いられたが、ミサイルを首都に撃ち込むのがけん制というのはいささか変な気もする。直撃じゃないか。まあ、「いつでも首都に撃ち込めるぞ」というのは「けん制」ではあるが……。
- こないだ昼食時にウクライナの話題になり、「そういえば、けっこう前にアニメ好きのウクライナ兵の写真が出回ってましたね」と携帯端末で検索して、手榴弾に貼られためぐみん(アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』の登場キャラ。爆裂魔法を得意とする)の写真を見て、なぜか涙が出てきた。咳き込んだふりをしてごまかした。かの写真が本当にウクライナの前線にいる本物かなにかのフェイクかしっかり確認したわけではないけれど、戦争ってこういうことになってしまうのは事実だろう。
- 時間無制限の殴り合いになったら、いくら最新鋭の武器支援を受けても、ウクライナは不利だろう。だから、制裁によってロシアに時間の制限をつける。これは開戦当時から変わっていない構図だろう。
- サッカーワールドカップの予選でウクライナ代表がウェールズ代表と出場をかけた試合をした。結果はウェールズがオウンゴールの一点を守って勝利。六十四年ぶりの本戦出場らしい。これがスポーツだ。
- 日本への影響はというと、物価高にあらわれているだろう。秋になれば、もっと。
- 中国の人民解放軍も調子に乗っている。遼寧は出てくるわ、ロシアの爆撃機と編隊飛行をお披露目するわ、オーストラリアの哨戒機にチャフをまくわ……。しかし、ニュースの量が減るなか、中国のこの戦争への対応という話題もあまり見なくなった。むしろ中国国内のコロナのニュースが増えたか。
- 戦争は年単位で長期化するという予測も見た。ゼレンスキー大統領の言う通り、エネルギーの輸出が完全に止まらないかぎり、まだロシアに余裕があるのかもしれない。日本もそうだし、海産物なども買っている。
- 無関心化はロシアに利することになる。だが、ニュースを見ていると気が滅入ってくることもある。いや、見ていて不安感に直接襲われるというのではないが、ひょっとしたら身体の中にじわじわと溜め込まれているのかもしれない。
- 底辺で病気持ちの生活者には、それ以外にもっと直面しているいろいろの問題があるにはあるのだが。それでも、無関心化はロシアに利することになる。
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