- 明石家さんまが企画だかプロデュースしたアニメ映画。興行的にはふるわなかったようだが、内容を評価する文章もいくつか目にしたような気がする。
- 巨体(作中で出てきた体重以上はあるだろう)の肉子ちゃんの大竹しのぶで、関西弁がなってないという評も見たが、自分は関西人ではないのでとくに不自然さは感じなかった。聞く耳がないだけかもしれない。ついでに言えば、終わってみてはじめて「大竹しのぶだったのか」と思った。
- 娘役もプロの声優ではないけれど、あまりにも子供子供した演技でも合わないような気がするので、これはこれでいいのではないかと思った。
- 「だれもが望まれて生まれてくるんやで」みたいなキャッチコピーだったと思うが、べつにそういう現実が作中にあるわけではない。そこまで明るい話でもない。
- 発達障害かなにかを持った男の子(急にへんな顔をしてしまう)が出てくるが、まあそういう人もいるよねという感じの位置づけ。
- 前半の学校の女子のいじめというか、そういうのはなんか嫌な感じだよな。学校は嫌なところだ。
- あまり、というか、ぜんぜん自分には刺さらなかったと言わざるをえない。
- アニメーションの出来はいいと思う。肉子は周りから浮いた感じだけどとても躍動して、絵も全部きれいで、肉とかも美味しそうなので悪くない。
- もしも明石家さんまがこれをして自分の墓に持っていくというのであれば、それを笑おうという気にはならない。
- おれには刺さらなかったというだけのことである。
- ちょっと変わった母と娘の日常を描くことに徹するわけでもなく、変わった日常といえば状況自体がそうなのだけれど、ストーリーとして盛り上がりがどこかに収束する感じもなく。
- というわけで、どうにもなんか乗れない感じのまま終わったというところ。ひょっとして、なにかこう、自身の人生とマッチして乗れる人もいるかもしれない。もしも乗れるとしたら、アニメーションなどもよくできているので、乗ることも可能かもしれない。
- おれはどうも家族ものというか、機能不全家族ものも含めて、なんかそのあたりに乗れないところがあって、それはおれ自身が機能不全家族気味の育ちだったことと関係があるのかどうかはよくわからない。
- 女性の方がわかるのかも? などと思うが、そのあたりは思いつきにすぎない。
- そんなところ。