舞妓さんの思い出

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元舞妓さんがTwitterで未成年飲酒その他の話をぶちまけたら、結構話題が広がっている。おれが舞妓さんで思い出すのは……、前に書いていたので面倒くさいので引用する。

goldhead.hatenablog.com

 舞妓さんのお話しを聞く機会があった。といっても、中学の修学旅行でのことである。話の内容は覚えていない。だが、内心で「この人達は将来売春をするのだろうか? しかし、そうだとしたら修学旅行の行事に教師が組み込んだりはしないだろう。よくわからない」と思ったものだった。そして、底辺の人生を歩むことになったおれは、花街での遊びどころか、安いチェーン居酒屋ですら酒を飲めず、安アパートで度数だけ高い安酒をあおるばかりである。そしてまた、舞妓というものは、さらに芸妓というものは男に買われるものなのかどうかわからないままおっさんになった

というわけで、舞妓の世界を非常に明るく健全に描いたであろう映画『舞妓はレディ』ですら、おれは「でもなあ、どうなんそこ?」みたいな気持ちを持ち続けながら観たわけである。

で、今回の告発、それによって広まったさまざまな体験談など読むに、「全部が全部でないにせよ、そういうところはある」というのは確かなようだ。中学生のおれ、そうだったよ。というか、酒宴に未成年同席させること自体が(飲酒はなくとも)アウトっぽいよな、とは思う。

でもなんだ、こういうお遊びをなさる旦那方は地位もお金も満ち溢れていて、愛人に月数百万円なんて楽勝みたいな人間なのだろうし、受け取る側も月何百万が当たり前の人間であって、そんな金持ちの世界知らねえし、革命の暁には……みたいな感情しか抱けないのでなんとも。

でもなあ、あれだ、いくら京都を、場合によっては日本を代表する「伝統」だとしても、修学旅行のうぶな中学生と交流させるのは、まあやめたほうがいいんじゃねえのか。

それにしてもあれだよな、札束飛び交い酒飲みまくりで大人の欲望満ち溢れる上流階級の社会に属していた彼女らが、女性経験もまったくないような男子校の中学生たちを見て、なにを感じていたんだろうな。ちょっと想像がつかない。あの場には、こっちが想像する以上の断絶があったんだろうな。まったく。