先週の土曜日の朝から首が痛くなった。ただ、だんだん痛みは薄れてきた……かと思ったが、抑うつ状態になったり、躁転したりしているうちに(ラピッドサイクラーです)、またまた痛くなってきた。当該箇所にい痛みが残っているというのもあるが、両肩がと背骨にまで痛みが及んできた。発症から一週間、これはちょっと整形外科へ行ってみるか、と思い、今朝寄ってきた。
行ったのは駅前にある医療モール的ななんかそういうところにできた、比較的新しい整形外科。前は居酒屋とカラオケ屋が入っていた。わりと早めに行ったつもりだったが、けっこうな人。繁盛しているといっていい。が、それより気なったのは、入り口に貼ってあった紙である。
「院長が濃厚接触者になりました。検査では陰性です。ご承知のかたのみご利用下さい」
正確な文面は覚えていないが、ともかく院長が濃厚接触者ということだ。でも、待合室に人がいるのは見える。とりあえず入ってみる。
「初診なんですけど」
「はい、ところで今日、院長が……」
うーん、待機しなくていいのだろうか。医師は検査で陰性が出れば営業オーケーなのか。まあ、ちゃんとした検査してんだろうし、陰性ならいいか。
問診票を書いて待つ。
ひっきりなしに扉が開いては、人が入ってくる。昼休みのコンビニかという。だが、ほとんどの人は「リハビリで」なのであって、リハビリ施設が充実していて、リハビリに来る主にお年寄りも充実しているのである。
とはいえ、診療も待つ。20〜30分待ったろうか。「2番の部屋へ」とアナウンス。なんと、濃厚接触者の院長でない方の部屋に案内された。まあいいか。
部屋で待っていたのは女性の医師だった。症状を説明。触診。「ここが痛いですか?」と患部を押されるのだが、痛いというよりマッサージのようで気持ちがいい。もうちょっと押しててもらえませんか、とか言いたくなった(言わなかった)。とりあえずレントゲンということで、また待合室、ほどなくしてレントゲン。
「ボタンが駄目なのでシャツを脱いで下さい。あと、メガネとピアスも……」
「ピアスもですか?」
ピアス外すのが面倒なので、目立たないように耳たぶのピアスはつけないで来ていたが、ヘリックスの2つもチェックされた。
「取らなきゃまずいですか?」
「あー、大変ならいいです」
そういうものなのか。
レントゲン記念撮影。正面側面、背骨。
また待合室に戻って少し待つ。お客さんはひっきりなしにくる。受付の人がおばあさんに「院長が濃厚接触者」について何回か説明していた。
また診察室に呼ばれる。レントゲン写真、骸骨おれ。骨かなんかの間隔が短くなっているとか、なんか棘みたいなやつがちょっと出ているとか、背骨が少し曲がっているとか言われるが、「骨が溶けている」ような重症ではないようだ。市販の湿布と鎮痛剤のことを聞かれて、とりあえず痛みをやわらげる薬とそれをやわらげる胃薬と筋肉をほぐす薬、それに塗り薬と湿布を処方するという。薬は頓服でなくちゃんと時間通りに飲むのがいいという。その上でこうおっしゃる。
「このあと、ブロック注射しますか?」
「いや、それほどではないです」と即答。注射怖い。さらにリハビリを勧められるが、どうせ対処療法に過ぎないし、混んでるし、時間がないと断る。なんかやったら気持ちよかったかもしれないが。
そして、おなじビルの処方薬局。こちらは空いていた。飲み薬三種、塗り薬、湿布たくさん。けっこうな量。おれは普段の精神科では自立支援医療で1割負担なんだが、これはけっこういくのか? と思う。でも、これで合計……1,010円。え、こんなにお安いの? ビビる。だって、ドラッグストアで湿布とか買うと、結構高いじゃん。しかもあとから見たら、有効成分のジクロなんたらの配合量が市販品に比べて3倍ですよ。こりゃあみんな湿布もらいに医者行くよな、とか思う。この量でこの価格。え、日本の医療費?
ま、というわけで、とりあえず「骨が溶けている」ような重症ではなかった。が、痛み止め注射とリハビリを勧められた。一日中モニタに向かっている仕事だというと、そうですよね、と言われる。とりあえず、ゆっくりでも動かしたほうがいいらしい。首を動かすのが無理なら、腕をぐるぐるするだけでもいいらしい。今、腕を回した。ボキボキいった。まあ、とにかく有効成分が3倍の湿布と塗り薬、あと定期的な薬の服用、これで鎮まるのを待つ。