地球の適正人口が知りたい

 

寄稿いたしました。

ぜひ、お読み下さい。

読んでくれるとうれしいっちゃ。

blog.tinect.jp

「調べてみた。」というものの、「調べてみた本を読んでみた」が正しい。ともかく、とてもおもしろい本なのでおすすめです。

 

 

で、上の記事の冒頭にも書いたのですが、「地球の人口は多すぎるのではないか」というところから、「地球が養える人類の数はどのくらいなのか」となり、「地球の適正人口は?」と思った。

調べて出てきたのは下のWikipediaの項目。

ja.wikipedia.org

最適な世界人口は、ポール・R ・エーリック が共著者のチームによって概算され終えている。この概算での最終目標には以下が含まれていた。

・全ての人に相応しい富と資源
・全ての人への基本的人権
・文化多様性の保護
・知的、芸術的、および科学技術的な創造性のゆとり
生物多様性の保護

これに基づけば、適正人口の概算はおよそ15億から20億人ほどであった。

……と、こんなことが書いてあった。なかなか「最終目標」のハードルが高い。ここから2項目か3項目抜いて、「とにかく食える」あたりに持っていったらこの2倍くらいになるのかな(単なる勘です)。

でもって、今の地球の人口ときたら。

世界人口が11月15日で80億人に到達。国連による推計 - PC Watch

 国連広報センターが"世界人口デー"7月11日に発表した「世界人口推計2022年版」によれば、世界人口は11月15日で80億人に達すると予測されている。今後、2030年には約85億人、2050には約97億人、2080年には約104億人に到達し、2100年までは同レベルに留まるという。

たぶん、多すぎる。

しかしなんだろう、ここに「適正人口は20億人」とか言い出したらどうなるのか。少し危うい。極端なところ、60億人を殺せというのかという話になりかねない。だからだろうか、あまり「地球の適正人口」という研究が少ない、あるいは一般向けの書籍がなかったりするのか。なにかもっと適切なキーワードや、本そのものを知っている人がいたらコメント欄にでも書いてください。

まあ、ともかく、「適正人口」はやややばいものを含んでいる。シャアみたいに小惑星を地球に落として人類を減らすとかでなくとも、寄稿した文章にも書いたように、「これから人口を増やして国力を高めたい」という国を止める権利が、先行者にあるのかという話にもなる。環境汚染の話とかも同じだけれど。

あ、おれは反出生主義者なので、「とにかくもう不幸を生み出すだけだから、人間は人間の製造をやめよう」というの根底にあるけれど、なにかこう、「地球の人口」みたいになると、反出生主義はもっと小さなものを扱うようなもののような気がして、なにか適用しがたいというか、次元の違う話のように思えてしまう。なんだろうね。

というわけで、やっぱり地球やばいかな、というところはある。が、しかし、なんだろうか、もっと公平に富や食料が分配され、あるいは今のような食生活を捨てて、みんなでソイレント飲もうみたいな話になれば、なんとか乗り切れるような気もする。でも、それってもう理想というか、夢想のレベルかもしれない。どうなるかわからない。ひょっとしたら、今の時代に日本で生きて食えている人間は、人類の食の頂点の方にいるくらいに考えていいのかもしれない。未来は明るいか、どうか。

しかしなんだろうか、人間の意識の改善とかいうものよりも、技術の進歩が食糧生産に向けられれば、いきなり大改善するんじゃないかと思ってしまう自分もいる。自分が生きている間に、けっこうな技術進歩を目の当たりにしてきただけに、そう思う。まあ、いつの時代の人間もそう思って生きてきたのかもしれないが。

いずれにせよ、おれはおれのサステナブルのために、今夜も野菜とキノコたっぷりで鶏肉がちょっと入った鍋を食べるだけである。夜に炭水化物はとらない。べつに、地球のためではない。ためになっているかも知らないが。