令和五年 年頭所感

あけましておめでとう。

おめでたいか、おめでたくないか、知った話ではない。

おれは年を越したことを少しおめでたく思う。

肯定的だ。

肯定的ついでに、おれはもう今年の目標を決めている。

「心身ともに健康を」

呆れるほど単純だが、ひどく大変なことだ。

おれの心というものは精神疾患によって大きく蝕まれている。

おれの身体というものは二年以上続く新型コロナの流行によって蝕まれている。

おれは二年以上、ひきこもって酒ばかり飲んでいた。

酒ばかり飲んで、心の躍動もなくなり、身体の健康も損なわれた。

リベンジするときだ。

おれは、健康になる。

健康にならなければ、その上になにもない。

そのことがわかった。

まず、健康になることだ。

健康はいい。

たぶん、いい。

健康の上で、なにかできるなら、する。

しないなら、しない。

しなくてもよい。

とりあえず、健康で生き抜くこと。

それを目的にしよう。

ここまで生きてくると、生き死にを身近に感じる。

死ぬかもしれない。

しかし、生きてみようか。

生きたさきになにがあるかは知らない。

健康であれば生きつづけるかもしれない。

職を失っていきなり死を選ぶかもしれない。

なるようになるだけだ。

なるようになって、この世は安泰だ。

おれの生き死になど関係なくこの世は回っていく。

そんなことは物心ついたときからわかっていた。

その一方で、おれがいなくては、おれのこの世は回らない。

そのこともわかっていた。

おれがおれでいるために、心身の健康を。

病むべくして生み出され、健やかにと命ぜられ。

しかし、おれはおれが健やかになることを目指そう。

だいそれた目的だ。

心身ともに健康に。

世界に幸あれ。

幸あれ。