この先にある神社へのショートカットから大井競馬場へ行く。10年ぶりの大井競馬場。このショートカットは覚えていたな。不思議なものだ。神社は昔のままだった。べつにお参りもせずに大井競馬場へ向かう。
このあたりは地方競馬丸出しの大井競馬で悪くない。ケイシュウを買うと中綴じになっていて、「今はこうなのか」と思うも、これはこれで使い勝手がよかった。
こんな像なかったよな。
なんかスタンドがひとつなくなって、広場ができていた。
こっちのスタンドは記憶にあるままだ。
南関競馬から遠く離れたおれには、いまのリーディングジョッキーもなにもよくわからない。
御神本の勝負服くらいはわかるけどな。
雲がいい感じの日だった。
砂は白いし。
日も傾いてきて。
古いスタンドに行くと、かつての気配がある。
いまはもう行けない2F。
地方最大級の競馬場、大井競馬場。ニートのころのおれの場所。もう、モツ串も大判焼きもなくなってしまった。客もみな若い。おれよりも若い。
競馬場現地で見るのも久々なので、実況とモニタから自分の買った馬がどうなのかなど状況把握ができない。状況把握のできなさにおどろいた。まあ、知ってる騎手の勝負服もないしな。
おれが大井に通っていたころは、的場文男と石崎隆之が中心的な騎手で、佐々木竹見も桑島孝春もいた。内田博幸なんてまだまだだった。戸崎圭太なんてアンちゃんだった。こんな昔話をいくらしたところで、ただ振り返るだけだ。昔はモツ串もあったし、ジャガイモ串もあった。でも、いまはキッチンカーが入っているし、クラフトビールも飲める。芝生に座ってみんな楽しんでいる。それでいいじゃないか。
TCKは府中や中山より都会の競馬場だ。目指すはつねに時代の最先端だ。それでいい。
この日のおれのハイライトは7R。
C2五六七 結果・払戻 | 2024年8月15日 大井7R 地方競馬レース情報 - netkeiba
断然の1番人気を頭にして三連単流し。2着に5番人気がきて7千円ついた。これに押さえの馬連もついて1万円くらいの儲け。これを持って帰って気分は上々。たまには競馬場もいい。馬がそこにいる。騎手がそれに乗る。観客の歓声があって、払い戻しのアナウンスがある。たまには競馬場に行こう。ネット投票と中継配信だけで競馬のすべては語れない。語れる人もいるが、おれには無理だ。10年ぶりとはいえ、たまに競馬場に行ったおれはそう思った。
<°)))彡<°)))彡<°)))彡<°)))彡
<°)))彡<°)))彡<°)))彡<°)))彡
<°)))彡<°)))彡<°)))彡<°)))彡