配達員にGood、お店にBad ―Uber Eatsを初めて利用したのこと

なんか、ウーバーイーツのアプリを携帯端末にインストールはしてたんだ。してたけど、一回も使うことなく何ヶ月も過ぎてたんだ。したら、なんか「1000円のクーポンやるけえ、使ってくれんかの」みたいなメールがきてて。そんで、全般的に高いし、配達料もあるから1000円では収まらんが、しかし……ってなって。

で、ふと思ったんだ、ビリヤニ食えないかと。おれはしばらくビリヤニで頭がいっぱいになっていて、先日初めて食べて、もっと興味が出てきたところなのだ。

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なんか、べつのビリヤニ食ってみよう。そう思った。そう思って、検索してみた……のだが、検索の仕方がようわからん。ここに並んでるのは、みんなこのアパートが配達対象なの?(たぶんそう) そんで、とりあえず桜木町方面のインド・ネパール系カレー店に注文してみた。なんか20分くらいで来る、みたいな表示。いや、今すぐそっから出発してくるだけでも、そのくらいかかるような気がするのだが……。

しばらくすると、配達員が商品をピックアップしたという通知。到着予定時刻が5分あとになっていた。そりゃそうだろう。それにしても、自転車で(この時点で配達員の名前と顔写真と評価が表示される)、その時間じゃ無理だろう、などと思う。

そんなんしている間に、おれはスーパーで買ったコロッケと、キャベツ(冷夏で値上がりしなければいいが)とトマト切ってサラダにしたのを食っていつつビール飲んで高みの見物。貴族か、というところ。

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だって、こんな風にGoogleマップ上を配達員アイコンがこっち向かってくるの見られるんだぜ。がんばれ、がんばれってなるわな。でもって、「ああ、確かにそっちの道の方が地図では太いし最短距離に見えるけど、急坂だぞ」とか、「あ、やっぱりそこで迷うよな。なんか、ぐるぐる回ってる!」とか見ることができるのよ。なにこれ、なんか位置ゲー? みたいな。けど、「残り0分」みたいな、「もうお届け」みたいになって、自分のアパートと配達員アイコンが重なると、なんか怖いというか、ついに来たか、というか、妙に緊張するよな。

でもって、外から気配がして、おれはドア前で待ち構えて、ノックがあって「ウーバーイーツです」と言った瞬間にドア開けて。そんで、支払いはクレジットでしてあるから、受け取るだけで、「はい、ご苦労さまです」。一瞬の出会いと別れ。「坂の方から来たんですか。それよりもあそこを右折して……」などと無駄話をしては、彼の稼ぎ時を邪魔してしまうことになるだろう。

結局、最初の予定から15分遅れだったけど、まあそんなもんだろうというところ。むしろ、想像以上に早い。そして、よく来たな、こんなわかりにくいところまで、という感が強い。でもって、受け取った料理も熱いくらい。

いや、しかしなんだ、見かけない日はないというくらいウーバーイーツならびに同類サービスの自転車やスクーターがそこらを走ってるけど、そんだけのことはあるなあ、などと思った次第。そして、ちゃんと届いたし、追跡は面白かったな、と。

というわけで、ウーバーイーツにgood、配達員さんいgood。もっとも、1000円引きがなければ使うかどうかわからないが……。

 

だが、しかし、このビリヤニは!

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しかし、ビリヤニには満足しなかった! おれは長粒米のサラッサラでパサッパサのが食いたかったのだ。ところが、これはどうだろうか、普通の米にしか思えない。しかも、普通に炊いた米よりもベチョベチョ感がある。水加減を間違えて炊いてしまった柔らかすぎるご飯を無理やりチキンライスにしようとして、余計ベチョベチョになってしまった、そんな感じなのである。具は無いに等しいし、中をほったら骨や木が出てくるということもない。キュウリもなにか単にキュウリだし、食ってて単調さは否めない。しかし、量だけはちゃんとあって、ずっしり来る。正直、これは失敗だった。いや、こういうタイプのビリヤニというものがあるのかもしれないが、おれがもう一度これを頼むことはない、という話だ。

とか言いつつ、「あれ、バスマティ米使ったビリヤニ出してる店、っつーか、行こうと思ってた店もウーバーイーツ対応してんじゃん」などと後から気づき、またウーバーイーツ使おうか、などとも思っている。いや、しかし、なんだ、べつに、近場なんだから店に行けよ、とか思うし、でも、ちょっと追跡おもしろいし、まあ、どうだろうか。どうでもいいか。ひょっとして、今月のおれの「ピザの日」におれがビリヤニ食ってたら、そういうことだと考えていただきたい。以上。