行って損はない! ヨコハマトリエンナーレ2014(黄金町あたり編)

 

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 ヨコハマトリエンナーレ2014、チケットのスタンプが一箇所空欄だった。それを埋めるべく、京急日の出町方面に向かった。地図やパンフレットは改善されているように思えた。

f:id:goldhead:20140927181549j:plain ……昔、浄化作戦あった。人、沢山死んだ。市の浄化隊、火炎放射器使う。多くの人焼いたね。三週間、三週間臭い残ったよ。それにね、見せしめ、これもひどかった。京急の線路に女達縛り付けたね。京急、今の新幹線ほど速くないけど、昔の新幹線と同じ速さね、とても速いね。スパスパ首も手足も切られるね。その断面がお日様の昇るに似てたから、このあたり日の出町と呼ばれるようになったね。それでね、女たちの財布の中身とかね、着飾ってた金ピカのがね、町のあっちまで飛んでってね、それに住民が群がってね、三週間、三週間続いたね、それでそっちは黄金町言われるようになったね。悲しい思い出よ、皆忘れたことになってるよ。そうしようしてるよ。でも、忘却の海からこっちを見てるね、死者たち目逸らさないでこっち見てるよ……。

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 このあたりはおれのテリトリーじゃないから適当なことは書けない……。

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ウダム・チャン・グエン《License 2 DRAW》

 スマホのアプリから自由にリモコンカーを操作して、世界中どこからでも絵が描けるという……コンセプト。現在故障中。ほかに室内設置のタブレット端末から操作できる作品もあったが、タブレット端末に深刻なエラーが起きていてそれも動かせなかった。残念。

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ポール・モンドック《スメバミヤコ》

 ……あー、感想? なんというか、相変わらずというか、おれどうもこの界隈の「アート」な感じが苦手でしょうがないので。でも、古い建物とかなんか奇妙な感じが残っているあたりは嫌いじゃないというか、本当に奇妙なところに踏み込む勇気のない人間にはありがたいという思いもあり。

 作品でいうと、最後の2枚の写真のやつがインパクトあったかな。あとは、うーん、まあ、そういうの、あるよね、とか。どういうのかわからんが。まあちょっと、なんだろうな。脳天ぶちいてくるようなのとか、心の隅に引っかかってしまったものとか、そういうのとは出会えなかったかな、おれは。

 と、これでヨコハマトリエンナーレ2014の主要会場は全部まわったわけだ。生パフォーマンスを観るとか、ワークショップに参加するとか、そういうのは一切ないけど。感想としては、たぶん横浜美術館の展示がよかったんだと思う(というのも自分の日記を読み返したから)。そして、第二の会場に位置づけられる新港ピアは、なにかこう横浜美術館では観られなかった森村泰昌の闇の部分が濁流のように流れてきて、流されてしまったかな、とか。雰囲気とかよかったのはBankARTで、のんびりするにはいいでしょう。で、この黄金町あたりは相変わらずで、知ってる人は知ってる、知らない人は……行く価値ありといえるのかどうかわかりません。でも、まあ結構まわったよ。ほぼ観たよ。その証拠にスタンプ。あと、古本屋で足立正生の特集してる古い雑誌買ったよ。

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 次があるのかどうか(おれに、そしてトリエンナーレに)知らんけど、もしまたあったらよろしくね、と。おしまい。

 

追記:BankARTの「東アジアの夢」の冊子で紹介されていた楢橋朝子さんという人の写真展示。ぴおシティ地下通路とあるのでついでに見ようとしたら、これが見つからない。「野毛のちかみちは公道扱いでむちゃくちゃ制限が厳しいからアウトになったのか」などと思うも、しつこく探していたら、ぴおシティ地下を挟んだ向かい側にあった。こりゃわからんぜ。でも、見つけたときの喜びはあった。