朝、目覚めたおれは、次のようなツイートをした。
初夢を見た。くるりのライブに行ったら、学校の体育館だった。演奏が始まるとすぐに「音響が悪い!」と野次が飛んだ。演奏は止まり、皆でゾロゾロ外に出た。外は浜辺だった。岸田さんが歌ったり話したりした。「一番大切なものはなんですか?」とたまたま目があったおれに聞くので、「生活」と答えた。
— 黄金頭 (@goldhead) January 1, 2016
まあ、他人の夢の話ほどつまらないものはない。この夢の更なるディテールについて書くつもりもない。だが、大筋は上の通りであって嘘はついてない。
……はずだったのだが、そのあとiPhoneをいじっていたら、こんな画面が出てきた(スクリーンショットは今さっき撮った)。
謎の「キンバスラム」という文字列を検索した形跡、これである。これを見た瞬間におれは思い出した。なにか競馬の夢を見ていて、「キンバスラム」という馬名を見た。フッと目が覚めたおれは、その馬が実在するのかどうか確かめるため、枕元のiPhoneですぐに検索した。検索して、またすぐに寝た。そして、そのあとにくるりの夢を見たのだ。
ゆえに、おれの初夢は「キンバスラム」という文字列である。キンバスラムという馬がターフを駆けたというわけでもないし、おれが乗って走ったという話でもない。夢のなかの競馬新聞かなにかで「キンバスラム」という文字列を見かけた。本当にいるか気になった。それだけだ。これがおれの本当の2016年の初夢だ。
あなた、もしどこかでキンバスラムという馬が走るのを見かけたら、単勝馬券を買ってやってください。約束だぜ。