横浜ラーメン紀行vol.32 「三國家 家系ラーメンの重み」

承前

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……というわけで、おれは「ラーメン屋に並ぶのも悪く無いかな」という人間になった。とはいえ、華隆餐館が(以下略)だが。でも、おれが住んでいるのは横浜で、横浜といえば「家系ラーメン」とかいうやつであろう。意外に近いところにそういう店があることを知って、行ってみた。時間が午後三時ごろということもあって、並ぶ必要もなかったが、お客さんは次々に入ってきていた。

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イセザキモールに入ってすぐに裏路地に入る。その発想はなかった。そんなところにあった。ようわからんので全部のせみたいなスペシャル(だったっけ?)をチョイス。あと、ライス必須らしいので小ライス。小といってもお茶碗一杯ぶんくらい。

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麺のかたさ、油、味、ぜんぶ「普通で」。同行の女は「油少なめ」。見てみるとたしかに浮かんでいる油が少なかった。して、スープの味は濃厚。なるほど、この手のスープにほうれん草は合う。そして、なによりライスがいい。目の前に説明書きが貼ってあったが、スープに浸した海苔でライスを巻いて食う。いけてる。チャーシューでライスを食う。これもいい。麺はどうなんだろうか、太めなのだろうか。食べごたえはある。味付け卵にうずらのダブル卵。食うのに夢中になる。チャーシューはとろとろという感じではなく、普通のチャーシューというところ。しばらくスープに沈めて温めるといいかもしれない。「地球の中華そば」ほどのインパクトはなかったが、「これが家系なのか」と思った次第。途中ですりごまと胡椒を投入したら、また違う風味が出てきた。スープ飲み干して、ごちそうさま。

と、店を出たあと、胃がもたれてきた。というか、なんかラーメンに負けた。女は「麺だけは」と完食し(チャーシューを一枚こちらに寄越し)、スープを残した。それが正解だったかもしれない。朝から何も食っていなくて午後三時にラーメンライスというのがよくないのかもしれない。まあ、俺の、俺の加齢の問題だ。とはいえ、この店、標準のラーメン650円でリーズナブル。おまけに24時間営業ときている。おれが深夜の伊勢佐木町をうろつくことはほとんどないが、また来ることもあるだろう。では。