鉄道に関して書いたと思っていたが書いていなかったいくつかのこと

  • 先日の話である。関内駅の改札で引っ掛かってる人がいた。通り抜けるときに、少しだけ引っ掛かった背広姿の男が駅員に説明する声が聞こえてきた。「間違って」「SUICAを」。推測するに、SUICAをかつての定期券やイオカードのように、あの投入口に差し込んでしまったのだろう。いや、しかし、SUICAってけっこう厚いし固いものだ。果たしてあの投入口にすべり込むのだろうか。俺は首を傾げるばかりであった。
  • 朝の京浜東北線にはラッシュ用の車両がある。すなわち、混雑時は座席が収納される、ドアばかりのタイプだ。では、その混雑時はいつからいつまでなのか。「いつから」は知らないけれど、「いつまで」なら知っている。それはすなわち、九時半である。ちょうど電車が関内駅近くまできて、横浜スタジアムが見えようかというあたりで車内放送が入る。それを聞いて、車両内の乗客は座席を下げて座りはじめるのだ。しかし先日、奇妙な光景を見た。ドアの横に居た俺の対面に居て、何か高橋留美子の漫画を読んでいる男性が、放送より前に当たり前のように座席を出したのだ。しかも、その男のさらに向こうにいた女性が、息のあったタイミングでいったんどいて、出すのを手伝う。二人は連れではない。車両内の人たちが「?」の視線をそれとなく送ったあたりで車内放送。果たして座席はいつから使用可能なのか。そして、男はなぜそのタイミングを寸分の誤り無く判断できたのか。俺は首を傾げるばかりであった。
  • 先週の金曜日、何年かぶりに相鉄に乗った。帰りの車両は新しいもののようで、JRの新しいのとそっくりだった。しかし、行きの車両には妙なものがついていた。それは、窓の開閉ボタンである。どこか神奈川の西の方の電車で、ドアの開閉ボタンというのは見たことがあるけれど、窓の開閉ボタンは見た覚えがなかった。しかし、窓の開閉を機械化するよりも、車内空調で窓の開閉を無くす方が先じゃなかったのだろうか。俺は首を傾げるばかりであった。